要約:胆管非拡張型膵 胆管合流異常に対しては先天性胆道拡張症と同様な胆外胆管切除が必要であるのか、あるいはまた別疾患としてとらえて胆嚢摘出のみで良いのか、現時点においては統一された見解がない。その理由の第一は、胆管癌の発生に対する捉え方が、ほとんど発生しないとする見解と、決して少なくはないとする相反する見解に分かれていることである。これは非拡張型の基準が曖昧であることとも関係していると考えられる。第2に、症状との関連においても、胆管切除を行わないと症状がとれないとする見解と、とれるとの見解に分かれている。