近年、各種内蔵疾患や整形外科的疾患の治療薬の内容は著しく変化しつつあります。例えば、関節リウマチや骨粗鬆症は私たちにとっては日常頻繁に遭遇する疾患でありますが、関節リウマチには抗腫瘍薬として使用されていた薬剤の抗免疫性が判明して用いられるようになったり、鎮痛効果の著しい非ステロイド性関節内注射剤や湿布剤が新たに登場したり、骨粗鬆症も骨量とともに骨代謝マーカーの変動も念頭に入れながら薬物投与する段階にはいってまいりました。このように多岐にわたる薬物療法は、それぞれの内容と使用法が著しく変わりつつあります。