分子精神医学　1/4　7月号

小児のてんかんの大半では、原因や遺伝性は不明である。一方、染色体異常症はさまざまな合併症のなかにてんかんを伴うことが多く認められる。てんかんの原因検索の一端として、また遺伝的異常とのかかわりを検討するうえで、染色体検査は重要なものの一つだが、染色体異常症とてんかんのかかわりについても現状では基礎資料が不充分であり、また、てんかんの専門家にも染色体異常との関連が十分知れ渡っているとはいえない。