看護界ではこれまで看護過程、POS……というように定期的に新たな手法が熱狂的に紹介され、全国に広まってきました。看護診断もその1つで、一頃は大変なブームとなり、看護診断を行っていることがステータスのように考えられていたのは周知の事実です。現在、「チーム医療の共通言語としては不向きである」や「用語が一般になじまない」といった批判にさらされるなか、自分の施設には合わないと見きりを付ける施設がある一方、一時のブームに終わらせず、ケアの質向上のためによりよい看護診断の活用法を求めて取り組んでおられる施設があります