看護過程の展開には、3つの条件がある。第1は、患者の状況をアセスメントし正確・迅速にとらえられること、第2は、患者の状況に応じた短期目標を設定し立案できること、第3は、患者の状況の変化に応じて時宜に計画を変更しながら援助できることである。これら3つの条件を達成するには、十分なアセスメントが必要である。アセスメントには、健康の破綻から回復までを見据えた、計画立案までのアセスメントと、計画の実施・評価のアセスメントの2種類がある。後者は容易であるが、前者の場合は、患者の考え方・生き方・生活習慣・発達段階などを関連づけて考えるため、入院時には十分把握できない場合が多い。(「はじめに」より)