「象牙質知覚過敏症」と一言でいっても、その詳細を知っている歯科衛生士は、はたしてどのくらいいるのでしょう?しみるという症状、そしてその原因は複雑で多岐にわたっています。以前のように、齲蝕の治療が頻繁に行われていたときには、患者さんの「しみて痛い」という訴えに対して、抜髄という手段で応えてきました。しかし、なるべく『歯を削らない治療』を心がけている現在では、抜髄処置は最後の手段であり、できるだけ避けたい処置でもあります。すぐに抜髄してしまうくらいなら、「象牙質知覚過敏症」について深く考える必要はありません。