手術　55/11　10月号

内視鏡外科手術において、視野は手術の成否にも影響するきわめて重要な因子である。歴史的には、従来術者は硬性鏡の接眼レンズを覗き込んで手術を行っており、その視野は著しく制限されていた。また、助手との視野の共有という意味においても、ほとんど不可能な状況にあった。ところが1980年代後半に小型テレビカメラが登場したことで、CRT画面を見ながら手術を行うことが可能となった。（「はじめに」より）