老年看護学

本書のねらいは、ビデオ学習と文字学習それぞれにあるよい面を合体させ、ケアとキュアにまたがる看護実践技術開発の手がかりを、読者各自につかんでもらおうというものです。すなわち、技術として表現されている看護行為それ自体の「イメージをはっきり持つこと」「考えること」です。そして、看護行為の結果、患者や看護職に起きるであろうところの数々の変化の予測イメージをはっきり考えさせること、このような学習を通して「技術」を意味づけ、自分の「技術」を点検し、「技術」の精度に深い関心を持って考えてもらうことです。監修者を除くと本書の執筆者は新進気鋭の若い教師たちです。それだけに学生が学習し、あることを身に付けていくプロセスを目の前にして、教師としても学んだ出来事を素材にした内容になっております。（「序文」より）