出版社: | ライフサイエンス出版 |
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発行日: | 2002-01-20 |
分野: | 臨床医学:一般 > 雑誌 |
雑誌名: | |
特集: | 不整脈臨床研究の動向 |
1,650 円(税込)
不整脈の臨床研究は、1980年代後半のCASTにおいてIc群薬が心室期外収縮のある陳旧性心筋梗塞例の生命予後をかえって悪化するという結果により、大きく様相を変えた。I群薬に代わりIII群薬の有効性が期待されたが、d-ソタロールをプラセボと比較したSWORD試験では、実薬群で死亡率が有意に高いことが判明し、18ヶ月間追跡予定が平均観察期間148日の時点で中止された。以上のように心室性不整脈の抑制によって生命予後の改善を図る目論みは、I群薬とIII群薬については失敗に終わったと言える。