これまでのわが国の医療では全般的に平均入院期間は非常に長かった。しかし近年、高騰する医療費の抑制の観点から、在院期間の短縮が大きな目標となっている。そこで、デイサージェリーやショートサージェリーが注目され、2000年4月から保険請求点数にも反映された。しかし、医療経済や病院経営の必要からではなく、腹腔鏡手術や鼠径ヘルニアのメッシュプラグなどに代表される新しい手術の展開や、さらには麻酔の進歩、あるいは術後管理のシステムの向上などで、日帰りや短期間の入院で手術治療が可能な疾患が増えてきたためだといえる。