最近における超音波検査診断法の普及は高性能化と小型化の二つの道を歩んでいるようである。超音波検査診断法は患者のためには大変役立つ方法で、広く普及するのは歓迎すべき事であり、近年の医学診断法における革命的な役割を担ったといえるのである。全ての医師が臨床現場で利用するためには、簡便に利用できる装置である事と、小型化が望まれていた。最近では日常の臨床現場で利用しやすい小型の装置が出現し始めている。これによって外来診察室において、あるいは往診や在宅診療においてさえも超音波検査を実施できるようになった。このことは診療レベルの向上をもたらし、患者に対する貢献は計り知れない。このようなときにあたって超音波検査診断法の原理や基礎的知識、最近の診断装置の基本的システムについての知識ならびに超音波の安全性について再度確認することは大切なことであると考えられる。