出版社: | 呼吸研究(旧:レスピレーションリサーチファンデーション) |
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発行日: | 2002-08-15 |
分野: | 臨床医学:内科 > 雑誌 |
雑誌名: | |
特集: | 総説:敗血症/ARDSに対する抗凝固療法 |
2,310 円(税込)
敗血症は今日でも予後不良の疾患で、特に臓器障害を合併した場合の死亡率が20〜60%以上と高率である。この臓器障害発生には活性化白血球や炎症性サイトカインなど過剰な炎症反応が関与していると考えられており、その制御が患者予後を改善するうえで重要である。敗血症にしばしば合併する凝固異常症の治療薬剤のなかには、抗凝固作用の他に抗炎症作用をもつものがあり、その抗炎症作用により敗血症に伴う臓器障害発生を抑制し、予後を改善する。これらの薬剤を適切に使用することは、敗血症の治療において有用である。