視能訓練士の立場からみた、わかりやすく実地に役立つ視能矯正学の学習書をめざして本書を出版してから6年が経過しました。その間に多くの視能訓練士の方々に、文字どおり手元におく視能矯正のマニュアルとしてお使いいただけたことは編者として大変喜ばしく存じています。しかし、その後の電気生理学的な機器やパーソナルコンピュータの応用の発展などは、当時の予想を超えるものがあります。また、社会的にロービジョンのリハビリテーションに対する理解が深まり、視能訓練士の役割にもいっそうの期待が高まっております。視能訓練の業務は多方面にわたりますが、眼科一般の検査や訓練の基本についても常に最近の進歩をとり入れ、精度を高める必要があります。このため今回、それぞれの執筆者にお願いして、現段階の進歩に対応する改訂をして頂きました。(「改訂にあたって」より)