オルソペディクス 16/5 5月増大号 外傷性肩関節障害診療マニュアル

出版社: 全日本病院出版会
発行日: 2003-05-15
分野: 臨床医学:外科  >  雑誌
雑誌名:
特集: 外傷性肩関節障害診療マニュアル
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目次

  • オルスペディクス 16/5 5月増大号

    ―目次―

    特集 外傷性肩関節障害診療マニュアル
     
    ・肩関節の機能解剖  
     肩関節安定化機構には複数のメカニズムが存在し,個々が特定の条件下で効果を発揮する.その特性を十分に理解しておくことが肩関節不安定症の診療において重要である.

    ・ 関節上腕靱帯関節唇複合体の解剖学的検討  
    鏡視下バンカート修復術においては,関節上腕靱帯関節唇複合体のバリエーションを念頭におき,的確な鏡視診断を行うことが重要である.
    ・ 外傷性肩関節前方不安定症の臨床的診断法
    外傷性肩関節前方不安定症の臨床的診断に対する理学所見の手順を記述した.

    ・ 外傷性肩関節前方不安定症に対するload and shift testの意義 ・
    肩関節前方不安定症における不安定性の評価は治療方針を決定する上で重要である.不安定性の評価方法を紹介するとともに,鏡視所見との関連について述べた.

    ・外傷性肩関節前方不安定症のMRI診断
    MRIを撮像する以上は,その施設でのbestの撮像をし,得られた画像に対してbestの読影をして,患者さんに還元する義務がある.

    ・外傷性肩関節前方不安定症のCT関節造影診断  
    外傷性肩関節前方不安定症における二重CT関節造影(CTA)は現在もなお有用性の高い検査法である.

    ・肩関節脱臼,外傷性肩関節前方不安定症における関節窩骨折の診断と治療
    大きな関節窩前縁骨折は不安定性が強く,整復位の保持が困難であり,受傷早期に手術的加療が必要となる.本骨折は見逃されやすいため,脱臼時には常に本骨折の合併を疑うべきである.

    ・外傷性肩関節前方不安定症におけるposterolateral notch(PLN)検索の意義
    Hill-Sachs lesionは外傷性肩関節前方不安定症の指標となるが,その形態から背景にある病態を検索することが重要である.

    ・肩関節不安定症の自然経過  
    初回脱臼・亜脱臼の胸壁固定では23.1%が再発した.放置された反復性脱臼・亜脱臼の90.1%に脱臼恐怖感が残存した.非外傷性肩関節不安定症の9.2%で自然治癒を確認した.

    ・外傷性肩関節前方不安定症に対する術後後療法の実際  
    外傷性肩関節前方不安定のessential lesionであるBankart lesion修復術における術前・術後の運動療法につき述べた.

    ・外傷性肩関節前方不安定症に対するBristow変法  
    肩甲骨頚部前下面の骨皮質を新鮮化し,烏口突起骨片の上面が外側を向くように90°回転させ,骨片が関節窩を拡大,延長するような位置にスクリューで固定する.

    ・外傷性肩関節前方不安定症に対するBoytchev変法の術後成績  
    本術式は,合同腱を付着させたまま烏口突起の骨切りを行い,その先端を関節包と肩甲下筋腱の間に通して元の位置にスクリューで固定する方法である.

    ・外傷性肩関節前方不安定症に対するmodified inferior capsular shift法(Neer)
    ・本術式はBankart修復,関節包の三次元的な過剰な緩みの縫縮ができる点が特徴であり,下方不安定性を合併した症例にも適応がある.

    反復性肩関節前方脱臼に対するPutti-Platt法(N-H法)  
    本術式は手術後の再脱臼がほとんどないことが,非常に有用な術式である.Putti-Platt法には手術に際していくつかのポイントがある.

    ・外傷性肩関節前方不安定症に対する鏡視下Bankart法  
    外傷性肩関節前方脱臼に対するgrasping stitcherを用いたtransglenoid suture法の改良点を含めた術式を解説し,本法の利点および今後の課題を記載した.

    ・外傷性肩関節前方不安定症に対するCaspari変法(transglenoid法)
    1991年より鏡視下transglenoid法であるCaspari法を行い,様々な改良を行ってきた.これまでの改良・変遷の歴史と最近の術後成績について紹介する.

    ・肩関節SLAP傷害のMRIおよび関節鏡診断  
    関節唇の形態診断はMR関節造影で可能となっている.臨床所見や関節鏡所見と併せて関節唇病変の臨床的意義を判定し治療していくことが重要である.

    ・肩関節SLAP傷害の治療  
    SLAP lesionの治療方針について,発症機転別に保存療法,鏡視下手術の適応とその方法を詳述した.

    ・腱板疎部損傷の病態・診断・治療  
    腱板疎部損傷の病態を靱帯損傷や関節内圧にまで広げた新しい概念を提唱し,その診断と治療について報告した.

    ・上腕骨近位端外傷後の骨頭壊死の診断と治療  
    上腕骨近位端骨折後の上腕骨頭無腐性壊死はNeerの3part,4part骨折または脱臼骨折の続発症として生じ,その発生率は0〜71%である.骨頭壊死を引き起こした場合は,変形が重度であれば,人工骨頭置換術,人工関節置換術を施行する.

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