本書の目的は、自我形成の過程をたどり、自分探しの旅をすることである。自分は誰なのか、どういう人格なのか、自己を発見することによって、看護の奉仕の人生を自信をもって歩むことができる。この自分探しの旅のガイドブックは、西洋教育史や教育原理、心理学などである。旅の方法は原稿用紙に自分の過去を記録し、分析し、考察していくことである。旅の途中では、自分の良い所も、劣等感や驕りなど、見たくない欠点も含めて、さまざまな自分を見ることになる。しかし、終着駅に着くころに癒しと慰めと希望を見つけ出し、本当の自分に出会うことを目的としている。(「本書の目的」より)