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人体の構造と機能 7 血液・免疫・内分泌
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目次
カラー図解 人体の正常構造と機能 VII 血液・免疫・内分泌
― 目次 ―
●血液の組成
血液の45%は細胞成分で,そのほとんどが赤血球である
●造 血
血液細胞は骨髄でつくられる
すべての血液細胞は共通の幹細胞から分化する
●物質輸送;赤血球
赤血球はヘモグロビンの入った柔らかい袋である
エリスロポエチンは酸素需要に応じて赤血球の産生を調節する
赤血球は約120日で寿命を終え,破壊される
赤血球膜上の抗原が血液型を決める
●止血機構;血小板と血漿
血管壁,血小板,凝固因子が協同して出血を止める
凝固系と線溶系のバランスが血栓の成長と溶解を調節する
●生体防御(1);食細胞と自然免疫
好中球とマクロファージは非特異的生体防御の主役である
好中球は真っ先に感染局所に動員される
補体は食細胞の貪食を助けるとともに,それ自身殺菌作用を持つ
炎症は,生体防御反応を肉眼レベルの現象としてとらえたものである
●生体防御(2);リンパ球と獲得免疫
リンパ球は体内を循環しながら,抗原との出会いを待つ
体液性免疫と細胞性免疫が補い合って,さまざまな抗原に対処している
B細胞は,抗原特異性の異なる数億種類の抗体を作ることができる
T細胞の活性化には,抗原認識とともに第2のシグナルが必要である
●生体防御(3);免疫の異常
過剰な免疫応答により組織が傷害されることをアレルギーという
自己免疫疾患は,自己寛容の破綻した状態である
●生体防御(4);リンパ器官
粘膜面は常に外来抗原にさらされており,MALTがその侵入を防いでいる
組織に侵入した抗原はリンパ節で捕捉され,抗体が産生される
白脾髄は抗体を産生し,赤脾髄は古い赤血球を破壊する
T細胞は胸腺で分化・成熟する
●内分泌系の概観
ホルモンはきわめて微量で生理機能を調節する
●視床下部と下垂体
視床下部と下垂体は神経内分泌を行う機能単位である
下垂体ホルモンの分泌機構は,前葉と後葉で大きく異なる
視床下部ホルモンは内分泌系の最上位ホルモンである
下垂体前葉ホルモンは,末梢内分泌腺からのホルモン分泌を促進する
成長ホルモンは,脳を除くすべての組織の成長を促進する
●甲状腺,上皮小体
コロイドを満たした濾胞上皮が甲状腺ホルモンをつくる
甲状腺ホルモンはチロシンとヨウ素から合成され,コロイド中に貯えられる
甲状腺ホルモンはほとんどの組織に作用して代謝を亢進させる
●副 腎
副腎は発生起源と機能の異なる2種類の組織からなる
副腎皮質はステロイド分泌細胞,髄質はカテコールアミン分泌細胞からなる
副腎髄質の分泌するアドレナリンは,交感神経の興奮と類似の作用を及ぼす
副腎皮質ではコレステロールから3種類のステロイドホルモンがつくられる
糖質コルチコイドは代謝を調節し,ストレスに対抗する
電解質コルチコイドは腎集合管でのNa+再吸収を促進し体液量を維持する
●性腺,松果体
性ホルモンは,副腎皮質・精巣・卵巣において共通の経路で合成される
シリーズ
構成: I. 呼吸器…………………好評発売中(2002年6月刊行)
II. 循環器…………………好評発売中(2000年2月刊行)
III. 消化管…………………好評発売中(2000年 8月刊行)
IV. 肝・胆・膵……………好評発売中(2001年1月刊行)
V. 腎・泌尿器……………好評発売中(1999年9月刊行)
VI. 生殖器…………………未刊
VII. 血液・免疫・内分泌…本書(2002年11月刊行)
VIII. 中枢神経…………………以下続刊
IX. 末梢神経・感覚器・皮膚
X. 運動器