摂食機能療法マニュアル

出版社: 医歯薬出版
著者:
発行日: 2002-10-01
分野: 臨床医学:一般  >  栄養/食事/輸血
ISBN: 9784263211403
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商品紹介

嚥下障害の診療・ケアに従事するスタッフのために,昭和大学の口腔外科教室で10余年にわたって臨床適用してきた,簡便かつ体系的な機能評価・訓練法の実際をイラストと写真を多用して詳細に解説.解剖,栄養,歯科的,外科的対応など,摂食・嚥下障害に取り組むために必要な知識も豊富に解説.

目次

  • 摂食機能療法マニュアル

    ― 目次 ―

    第1章 摂食・嚥下障害を理解する
    I 摂食・嚥下にかかわる脳の機能解剖   [馬場元毅]
      はじめに
      1.摂食・嚥下機能をコントロールする最高中枢はどこにあるか
      2.摂食・嚥下にかかわる視床下部のしくみと働き
      3.摂食・嚥下にかかわる大脳辺縁系のしくみと働き
      4.脳幹部および末梢部での摂食・嚥下にかかわる神経のしくみ
       上行性網様体賦活系(覚醒保持機構) /脳神経のしくみと働き
      5.摂食・嚥下運動における神経機構
       先行期(認知期,捕食期) /口腔準備期 /口腔期 /咽頭期 /食道期
      6.嚥下反射のメカニズム
      まとめ
    II 摂食・嚥下障害とは[横山美加]
     はじめに
      1.先行期とその障害
       先行期(認知期,捕食期) /先行期の障害
      2.口腔準備期とその障害
       口腔準備期(食塊形成期) /口腔準備期の障害
      3.口腔期とその障害
       口腔期(食塊移送期) /口腔期の障害
      4.咽頭期とその障害
       咽頭期 /咽頭期の障害
      5.食道期とその障害
       食道期 /食道期の障害
      おわりに
    III 摂食・嚥下障害と誤嚥性肺炎
     1.誤嚥性肺炎の病態生理[熊崎智司]
      1.高齢者の肺炎の一般的特徴
       肺炎の種類 /高齢者の肺炎の特徴 /肺炎の診断 /肺炎の治療
      2.誤嚥性肺炎
       誤嚥と誤嚥性肺炎 /胃逆流物の誤嚥による肺炎 /胃食道逆流症 /口腔・咽頭内残留物の誤嚥による肺炎 /不顕性誤嚥
     2.誤嚥性肺炎と口腔常在細菌叢[花田信弘]
      はじめに
      1.口の進化と上気道感染
      2.表面防御関門
      3.人と細菌
       口腔の常在細菌叢 /善玉菌・悪玉菌・日和見菌・共生菌 /日和見菌の増殖
      4.誤嚥性肺炎の起炎菌
      おわりに
    IV 医学・歯学的な評価・診断法
     1.摂食・嚥下障害を疑う臨床兆候[佐藤真由美]
      はじめに
      1.摂食状態の観察
       むせ /痰(喀痰) /咳 /口の動きと食物残渣の観察 /喉頭の動き /覚醒状態(意識状態) /食物認知の問題 /表情の変化
      2.全身状態と日常生活の観察
       熱型の変化 /食事摂取量の減少 /嗜好の変化 /水分摂取量の減少 /体重の減少 /服薬内容の変化 /姿勢 /食形態,自助具 /心理的変化 /精神活動や身体機能の廃用
      おわりに
     2.摂食・嚥下障害の検査法
      (1)機器を必要としない検査法[高橋浩二]
       医療面接 /視診および触診 /氷砕片飲み込み検査 /喉頭挙上検査 /水飲み検査 /改訂水飲みテスト /食物テスト /反復唾液嚥下テスト
      (2)簡単な機器を使って行う検査法-頸部聴診法   [宇山理紗]
       頸部聴診に用いる器具 /頸部聴診の方法 /頸部聴診による判定法 /頸部聴診法の判定精度 /頸部聴診法の今後
      (3)特殊な機器を用いて行う検査法[高橋浩二]
       嚥下造影検査 /嚥下内視鏡検査 /超音波検査
      (4)その他の検査法[高橋浩二]
       嚥下前・後X線撮影法 /パルスオキシメータ /嚥下圧検査(マノメトリー) /筋電図検査 /シンチグラフィー

    第2章 嚥下器官運動検査法と摂食機能療法
    I 楽しい摂食機能療法のために   [稲川利光]
    II 嚥下器官運動検査法と訓練計画の立案
     1.嚥下器官運動検査[山下夕香里]
      1.検査の概要
       目的 /特徴 /検査の構成 /評価方法と訓練の必要性
      2.検査実施上の注意
      3.検査の実施手順
       呼吸機能(喀出能) /頸部の可動性 /顎運動 /舌運動 /口唇・頬運動 /喉頭挙上 /発声持続・共鳴 /構音
     2.検査に基づく摂食機能訓練計画[山下夕香里]
      1.検査項目に対応する訓練内容
      2.訓練計画の例
       事例1 /事例2 /事例3 /事例4
    III 摂食機能療法の実際
     1.呼吸機能(喀出能)訓練[山中良二]
      1.嚥下障害における呼吸訓練の役割
      2.基礎的訓練
       離床と動作訓練 /リラクゼーションと可動域訓練 /腹式呼吸(横隔膜呼吸) /口すぼめ呼吸
      3.誤嚥の予防と喀出能強化訓練
       声帯内転(声門閉鎖)訓練 /嚥下パターン訓練 /咳嗽訓練 /ハッフィング
      4.体位排痰法
       排痰体位 /分泌物の移動を促進させる手技(排痰手技) /分泌物の喀出と吸引
     2.頸部のストレッチ運動[難波亜紀子]
       首を前後に倒す /首を左右に倒す /首を左右にねじる
     3.顎運動訓練[平野 薫]
       顔面のマッサージ,K-point刺激法(開口反射誘発法) /咀嚼筋の筋力強化 /開閉口運動 /開口訓練
     4.舌運動訓練[石野由美子]
       舌のマッサージ(舌の準備運動) /舌前方挺出訓練 /舌尖挙上訓練 /舌挙上訓練(舌打ち,ポッピング) /舌尖口角接触訓練 /舌尖口唇なめ訓練 /舌の後方移動訓練 /舌後方部の負荷・挙上訓練 /舌側方部と後方部の負荷訓練
     5.口唇・頬運動訓練[平野 薫]
       口唇・頬マッサージ /口唇閉鎖訓練 /頬膨らまし訓練 /吸引運動訓練
     6.喉頭挙上訓練[難波亜紀子]
       裏声発声訓練法 /メンデルソン手技
     7.発声・発音訓練[難波亜紀子]
      1.発声訓練(力強く,長く発声する)
      2.ブローイング訓練(声の鼻漏れを防ぐ)
      3.発音訓練
     8.知覚改善訓練(のどのアイスマッサージ)   [難波亜紀子]
     9.臨床例
      (1)舌腫瘍の手術後の摂食機能療法   [難波亜紀子]
      (2)脊髄小脳変性症症例における摂食機能療法   [衣松令恵]
    第3章 食事形態と食事介助
    I 病態に応じた食事形態
     1.食物の物性[畑江敬子]
      はじめに
      1.弾 性
      2.粘 性
       ニュートン流動 /非ニュートン流動 /塑性流動 /粘度の測定
      3.粘弾性
       マックスウェル模型とフォークト模型 /4要素模型 /粘弾性の測定
      4.物性の経験的測定
      5.物性とテクスチャーの個人差
      6.高齢者用特殊栄養食品の規格基準
      7.食物の物性と味覚,油脂感覚との関係
       物性と味覚 /油脂感覚
     2.調理法の実際
      (1)栄養士の立場から[増田邦子]
       はじめに
       1.食形態の種類
    ほか

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