安全のサインを求めて

出版社: 金剛出版
著者:
発行日: 2004-03-15
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 4772408134
書籍・雑誌
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3,740 円(税込)

商品紹介

子ども虐待に関わるすべての専門職にとって,最大の目標は何よりもまず子どもの安全が確保されることであろう。それを実現するための具体的な技法を体系だてて提供するのが,本書で提唱されるサインズ・オブ・セイフティ・アプローチである。その基本的な考え方は12の実践原理と六つの技法としてまとめられているが,さらに,虐待の通告から,アセスメント,計画の策定法や実際の援助場面での進め方,詳細な実例に基づき具体的,実践的に詳述するとともに,専門職にとっても対応に苦慮する問題にも懇切な指針が示されている。

目次

  • 安全のサインを求めて

    ―目次―
                                  
    序  章 虐待対応への問題提起:ある質問から
    グローバルなテーマ
    本書の内容

    第1章 グローバルな展望
    素朴な質問に対する答を求めて
    パートナーシップか,パターナリズムか?
    児童保護ワーカーの見解
    結  論

    第2章 パートナーシップ樹立の実践原理
    一緒に取り組むのに値する人として利用者を尊重すること
    虐待に協力するのではなく,人と協力すること
    強制が必要な場合であっても,協力は可能であると認識すること
    すべての家族が安全のサインをもっていると認識すること
    安全に焦点を合わせ続けること
    利用者の望んでいることを教えてもらうこと
    常に細部まで調査すること
    小さな変化を生み出すことに焦点を合わせること
    ケースの詳細と判断とを混同しないこと
    選択肢を提供すること
    面接を変化に向けた対話の場として扱うこと
    実践原理を前提としてではなく,望ましい姿としてあつかうこと

    第3章 実践の見取図:六つの実践技法
    1.問題とその解決,児童保護機関に対するポジション
    2.虐待・ネグレクトに対する例外探し
    3.家族の強さと資源
    4.ゴール
    5.安全と改善を尺度で評価すること
    6.意欲,自信,力量

    第4章 通告を受けて
    初期段階は,安全のサインを探し始めるのに最もふさわしい
    実践技法をインテークで使う

    第5章  安全志向のアセスメント
    伝統的なリスク・アセスメントによって得られるものは何か?
    危険と安全のバランスをとること:
     サインズ・オブ・セイフティ・アセスメント
    セイフティ・スケールとコンテキスト・スケール
    ゴール

    第6章 ドアをノックする:単なる調査を超えて
    適切な調査の特徴
    サインズ・オブ・セイフティ・アプローチを調査に統合すること

    第7章 協力的なケース・プランニング
    協力に基づくプランニングをメアリー,ジョージ,
    ジェーンの事例に適用する
    メアリーおよびジョージとの合同面接
    アセスメントと計画策定の書式を更新する
    否認の問題について
    児童保護機関のゴール:ケース・プランニングの基盤
    メアリーとジョージ,ジェーンの事例でゴールを設定する
    再訪問した時に,家族の自信,意欲,力量に関する見解を
     チェックしなおすこと
    家族が自分たちだけでプランを作っていた事例

    第8章 安全に焦点を合わせたケース・マネージメント
    何も仮定せずについていくこと
    処遇であって,セラピーではない:重要な区別
    泥沼にはまり行き詰まった事例
    終  結

    第9章  このモデルをうまく使うための鍵:トレーニング
    児童保護における良質の実践

    良質の実践はハッピーエンドで終わるとは限らない
    サインズ・オブ・セイフティ・アプローチによるワーカーの研修
    どうやったのかを詳しく明らかにする
    なぜ良質の児童保護実践は目立たないのか

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