放射線治療科学概論
商品紹介
著者らは本書に先立つ5年ほど前に『放射線治療技術の基礎』を出版し好評を得、その実績が今回の成果に十分生かされたものと思われます。前著の「技術」から本書の「科学」へ至る進展が、著者らの情熱を端的に表しているものと申せましょう。また特筆すべきは、本書がほとんどの医療施設において放射線治療実績に携わる診療放射線技術師らにより執筆され、いわば日常業務の実践の裏付けに基づいて構成されている点にあります。
目次
- 放射線治療科学概論
中村實／監
―目 次―
第１章 放射線生物学
1・1 悪性腫瘍の基礎知識
1・2 腫瘍細胞の放射線効果
1・3 腫瘍と健常組織への放射線効果
1・4 高LET放射線の生物学的効果
第２章 放射線治療装置
2・1 60Ｃｏγ線遠隔照射装置
2・2 直線加速装置
2・3 マイクロトロン
2・4 ガンマナイフ
2・5 遠隔操作式後充填照射装置
第３章 放射線計測
3・1 電離放射線と物質の相互作用
3・2 放射線量と単位
3・3 吸収線量測定法
3・4 放射線測定器
第４章 治療計画システム
4・1 治療計画システムの構成
4・2 治療計画の必要性
4・3 外部放射線治療における治療手順
4・4 放射線治療計画装置（RTP)
4・5 深部線量計算アルゴリズム（光子線）
4・6 各種照射法
4・7 線量分布の評価法
第５章 光子線束
5・1 深部線量の定義
5・2 深部線量計算法
5・3 出力吸収線量測定法
5・4 吸収線量表示法
5・5 等線量曲線
5・6 特殊な照射法の深部線量計算
第６章 電子線束
6・1 電子線エネルギー
6・2 吸収線量の測定と評価
6・3 深部量百分率の測定と計算
6・4 等線量曲線
6・5 治療計画
第７章 密封小線源
7・1 線源の種類
7・2 出力線量測定
7・3 線量分布計算
7・4 コンピュータによる計算方法
7・5 照射法
第８章 ハイパーサーミア
8・1 生物学的効果
8・2 加温方法
8・3 温度測定
第９章 QC・QA
9・1 線量計、温度計、気圧計
9・2 60Ｃｏγ線遠隔照射装置および直線加速器
9・3 Ｘ線シュミレータ
9・4 CTシュミレータ
9・5 密封小線源治療装置
第１０章 ペイシェントケア
10・1 はじめに
10・2 インフォームド･コンセント
10・3 チーム医療の倫理
10・4 病人(者)
10・5 コミュニケーション
10・6 放射線治療におけるコミュニケーション
10・7 放射線治療棟におけるアメニティ
10・8 院内感染
10・9 リスクマネジメント
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