臨床の記述と「義」

出版社: 星和書店
著者:
発行日: 2006-01-24
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 4791106148
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商品紹介

若くして逝った著者樽味伸は、類い希な才能を賦与された若き精神病理学者でした。溢れ出る著者の発想の一片をうかがわせるディスチミア親和型の考察、診断枠の変遷の核心を捉える刺激的論考、また臨床行為における義の意味を問う倫理的考察など、まさに精神医学の同時代誌と呼ぶにふさわしい輝かしい足跡を残して本書に全て所収。独自の視点から、精神病理学の可能性を切り開き、その慈愛に満ちた人柄と相まって、今なお支持者の絶えない著者の珠玉の論文集。

目次

  • 臨床の記述と「義」

    ―目次―

    治療的・精神療法的論考
     神田橋症例検討会
     慢性期の病者の「素の時間」
    〈生きる意味〉と身体性,行為,文脈
      ―ある「ひきこもり」症例から―
     臨床の記述と「義」について
     統合失調症者への支持,に関する素描

    社会的・文化的・診断的論考
     「水俣病」における,いわゆる「医学的」病像論に対する
       一私見(疾病概念と倫理性について)
     「物語」と「逸脱」そして「共犯の時間」
      〈いわゆる“神経症圏”における〉
     「対人恐怖症」概念の変容と文化拘束性に関する一考察
       ―社会恐怖(社会不安障害)との比較において―
     受療者の〈物語〉と,治療者の〈診断行為〉
      ―「外傷後ストレス障害」を呈した症例から―
     対人不安と治療文化
     うつ病の社会文化的試論
      ―とくに「ディスチミア親和型うつ病」について―
     現代社会が生む“ディスチミア親和型”
     トランスおよび憑依障害

    書評
     「寛解期後期」について
     書評:『他者の現象学―哲学と精神医学の臨界―』
     座談会:私を変えたこの一冊

    生物学的論文(共著)
     強迫性障害の現実生活におけるストレス状況
      ―retrospective case note study ―
     脳と環境の相互作用
     環境が脳の発達に与える影響
     社会不安障害と抑うつ状態の併存にfluvoxamine が
      有効であった1例―臨床的関与を中心に―
     社会不安障害の診断と治療

    英語論文
     Stress Situations of Daily Living in Patients with
      Obsessive - Compulsive Disorder :
      A Retrospective Case Note Study
     Taijin Kyofusho in University Students :
      Patterns of Fear and Predispositions to
      the Offensive Variant

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