薬剤師が変える薬物治療2
商品紹介
医療薬学の実践を解説した同書の第２弾は、医療の質を高めるための薬剤師の取り組みを実例を交えながら解説したものです。今日的話題であるがん治療やテーラーメイド医療など高次医療において、薬剤師がどのように薬物治療に貢献してきたか、どのようにして薬剤業務の科学的基盤構築へ取り組んできたかを紹介しています。また付録として京都大学医学部附属病院薬剤部が活用している「がん化学療法説明書」の例も掲載しています。
目次
- 薬剤師が変える薬物治療2
―目次―
序章 21世紀における新しい薬剤師像
―Science, Art, Humanityの統合を目指して
第1章 医療の質的向上をめざした薬剤師の取り組み
1．薬剤管理指導における薬物治療への介入とその評価
2．薬剤師に求められる注射剤調剤と薬学的管理の実際
3．病態に対応した輸液管理における薬剤師の役割
4．加齢黄斑変性症に対する光線力学的療法における
薬剤師の役割
5．バルビツレート療法時のチオペンタール体内動態と
脳死判定時における体制整備
6．新規坑精神病薬（非定型薬）の臨床導入に伴う
処方動向とその解析
7．がんの集学的治療における薬剤師の役割
第2章 がん治療の安全性を高めるための薬剤師の役割
1．外来化学療法に求められる薬剤師の役割
2．がん化学療法における患者指導と副作用モニタリングの
標準化
3．ゲフィチニブ服用開始時の患者教育システムと
副作用モニタリング
4．新規がん化学療法における副作用情報の収集・評価から
エビデンスを得る
5．塩酸ゲムシタビン投与時の白血球減少に対する
副作用対策と解析
6．パクリタキセルの血中濃度モニタリングと個別化投与設計
第3章 テーラーメイド医療に向けた薬剤師の取り組み
―臓器移植医療を中心に
1．臓器移植患者におけるテーラーメイド免疫抑療法に向けて(1)
2．臓器移植患者におけるテーラーメイド免疫抑療法に向けて(2)
3．遺伝子情報を用いたタクロリムス母集団解析と
個別化投与設計
4．生体腎移植い活かす薬剤師の専門性
5．膵島移植患者におけるシロリムス体内動態特性
6．カルシニューリン活性に基づく薬効評価と個別化投与設計
第4章 症例を契機とした基礎研究への展開と医療への還元
―From Bench to Bedside
1．シクロスポリンとプロブコールの相互作用
2．メトトレキサートとロキソプロフェンの相互作用
3．腎薬物トランスポータの発現変動と薬物腎排泄における役割
4．ペプチドトランスポータを介した薬物吸収の改善
5．シスプラチンによる腎障害発症メカニズムの解明に向けて
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