Annual Review 免疫 2002

出版社: 中外医学社
著者:
発行日: 2001-12-01
分野: 基礎医学  >  免疫/血清
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商品紹介

細胞内で合成される全蛋白質の実に30〜50%以上が最終的な正しい高次構造を形成することなく分解されてしまうという報告がNature誌を中心に立て続けに発表された。分解産物の一部は、当然のことながら免疫系のサーベイも受けることになる。これらの研究は私達にとり、この1年最も印象的な研究のひとつだけであった。このことは即ち細胞内で蛋白質の品質管理を司る機構がきわめて厳密に用意されていることを示すわけであるが、逆に翻訳レベル、蛋白質合成高次構造形成レベルで生物は大変無駄を行っていることも示唆している。

目次

  • Annual Review 免疫 '02
    奥村康・平野俊夫・佐藤昇志/編
    ≪310ページ≫

    ―目 次―
    I.B細胞
    受容体とB細胞抗原レセプターシグナル制御
    II.T細胞
    1.Th1/Th2分化に関与する細胞内シグナル伝達
    2.T細胞分化制御におけるGrb2ファミリー分子の機能的役割
    3.幼若Tリンパ球の生死選択と抗原受容体
    III.マクロファージ・抗原提示細胞
    1.Toll-like reseptors(TLR)による抗原提示細胞の活性化制御
    2.樹状細胞プリカーサー
    3.樹状細胞サブセットと自然免疫・獲得免疫
    4.プロテアソームと小胞体関連分解(ERAD)
    IV.NK細胞・NKT細胞
    1.NK細胞、NKT細胞の標的細胞認識とその活性化制御
    2.NK細胞機能と病態
    V.サイトカイン・ケモカイン
    1.Gpl30シグナルとその異常
    2.SOCS/CISファミリーによるサイトカインシグナルの負の制御
    3.シグナル伝達と細胞膜ドメイン
    4.ヒスタミンのIL-18誘導作用―Th1/Th2細胞間のクロストローク因子としてのヒスタミン
    5.リンパ球トラフィックとケモカイン/ケモカインレセブター
    6.NF-κB活性化にかかわるシグナル伝達研究の新知見
    7.オステオポンチンと免疫制御
    VI.接着因子・共刺激因子
    移植免疫寛容誘導における補助シグナル分子群の役割
    VII.免疫組織
    1.IL-7レセプターシグナルによるTCRγ遺伝子座の組換え制御
    2.レーザーマクロダイセクションを利用した免疫組織の新しい解析法
    VIII.免疫寛容・免疫調節
    1.メモリーCD8+T細胞の維持
    2.Bc16とメモリーT細胞の分化
    3.記憶B細胞レパトアの形成とFasによる制御
    4.癌抑制遺伝子PTEMと自己寛容
    IX.感染と免疫
    1.感染免疫とToll-like receptors
    2.感染防御とコレクチンファミリー
    X.腫瘍免疫・移植免疫
    1.CD4+T細胞腫瘍抗原エピトープ
    2.造血器腫瘍標的抗原と免疫療法
    3.熱ショック蛋白による癌抗原ペプチド免疫原性の増強と癌ワクチン
    4.ミニ移植とGVT効果
    5.遺伝子操作による異種移植拒絶の制御
    XI.免疫疾患
    1.Th1/Th2バランス制御と免疫病
    2.Fcレセプター欠損マウスと免疫異常
    3.サルコイドーシスと免疫調節、異常
    4.PD-1欠損マウスと免疫異常

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