著者の経験をもとに心エコー図の読み方を実践的に解説し好評に迎えられた書の待望の新版である。本書の最大の特徴は,臨床像や他の検査所見との対比においてどのように心エコーを読み深めていくかの “勘”を読者が養うことが出来るよう,著者の豊富な経験もとに説得力をもって説いたことである。陥りやすい誤りやがどんなところにあるかを踏まえながら何を期待し、何を否定したいかという目的意識をもって,いかに心エコー診断を行うか,いかに活用したらよいかを多数の図を示してわかりやすく解説した。これから心エコーを学ぼうという若い医師やソノグラファーのみならず,心エコーに携わる方々に広く読んで頂きたい極上の手引き書である。