小児心身医学会ガイドライン集 日常診療に活かす4つのガイドライン

出版社: 南江堂
著者:
発行日: 2009-06-30
分野: 臨床医学:内科  >  小児科学一般
ISBN: 9784524260010
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商品紹介

日本小児心身医学会編集のガイドライン集.「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン」,「不登校診療ガイドライン」,「小児の神経性無食欲症診療ガイドライン」,「繰り返す子どもの痛みの理解と対応ガイドライン」の4つをまとめた.診断や治療,専門医への紹介のタイミング,保護者,学校への指導などについてもわかりやすく解説しており.一般小児科医はもちろん,小児医療に携わるすべての者が読んでおきたい一冊.

目次

  • 小児心身医学会ガイドライン集 日常診療に活かす4つのガイドライン

    −目次−

    I 小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン
    本ガイドラインについて
     1.本ガイドラインの目的
     2.本ガイドラインが想定する診療対象
     3.本ガイドラインのエビデンスレベル
     4.本ガイドラインの限界
    一般小児科で行う起立性調節障害(OD)診療の概要<本ガイドラインの要旨>
      a.診断
      b.治療
      c.専門医紹介の目安
    A.診断の手順
     1.ODのサブタイプ
     2.診断アルゴリズム
     3.新起立試験法
      a.検査場所・時刻
      b.用意するもの
      c.患者への説明
      d.起立試験の手順
     4.新起立試験法によるサブタイプ判定
     5.身体的重症度の判定
     6.「心身症としてのOD」診断チェックリスト
    B.治療の進め方
     1.重症度に合わせた治療的対応の組み合わせ
     2.初診以後の通院について
    重症度・心理社会的関与に応じた治療的対応の組み合わせ
     1.説明・説得療法
      a.子どもや保護者はOD症状をどう捉えているか
      b.説明・説得のポイント
     2.非薬物療法
      a.日常生活での注意点
      b.運動や食事療法など
     3.学校への指導や連携
      a.学校の担任教師・養護教諭への指導のポイント
      b.学校への指導内容や診断書の記載
     4.薬物療法
      a.薬物療法の考え方
      b.薬剤リストと処方量
      c.推奨できる処方例
     5.環境調整(友達・家庭)
      a.中等症・重症ODに見られる心理社会的問題の起こり方
      b.環境調整のコツ
     6.心理療法
      a.一般小児科で心理療法を実施したほうがよいのか
      b.一般小児科でどのような心理療法ができるのか
    C.患者・保護者用ガイド(Q&A)
     Q1.起立性調節障害(OD)とはどんな病気ですか?
     Q2.なぜ起こるのでしょうか?(病態生理)
     Q3.だらだらして怠けているのではないですか?
     Q4.かかりやすい年齢や頻度を教えてください
     Q5.日常生活や学校生活で注意することはありますか?
     Q6.どのような治療がありますか?
     Q7.いつ頃に治るでしょうか?
     Q8.朝起きが悪いのですが,起こしたほうがよいのでしょうか?
     Q9.不登校が続いていますが,どうすればよいのでしょうか?
    D.解説の部
     はじめに
     1.診断ガイドライン 補説
      a.一般小児科で行う「起立性調節障害診療の概要<本ガイドラインの要旨>」について
      b.診断の手順,ODのサブタイプ,診断アルゴリズムについて
      c.「心身症としてのOD」診断チェックリスト作成の経緯について
     2.治療ガイドライン 補説
      a.治療の進め方
      b.重症度・心理社会的関与に応じた治療的対応の組み合わせ
      c.?〜?の各治療法の解説
      d.実際のOD診察において,たびたび使う言葉と「禁句」の例
     3.総説 ODの病態生理と治療
      a.ODとはどのような疾患か
      b.起立時循環調節機構
      c.ODにおける循環調節機構の障害
      d.一般小児科医を受診する際のODの愁訴
      e.ODの中で心身症といえるものがどの程度存在するか
      f.ODの治療
      g.心身医学的対応における注意点(一般小児科向け)
      h.重症ODに対する心理社会的対応(専門医向け)


    II 小児科医のための不登校診療ガイドライン
    本ガイドラインについて
     目的
     対象と構成
     エビデンスレベル
    A.不登校への対応の基礎
     1.小児科医としての不登校への関わり方
     2.このガイドラインの内容について
     3.不登校に対するおおまかな診療の流れ
    B.初診段階での診察手順
     1.どのような症状から不登校の存在を疑うか
     2.不登校を疑ったときの問診
     3.初診時の対応と指示
     4.家族の気付きを促す
    C.不登校の診療にあたり知っておきたい知識
     1.身体症状の治療に有用な心身症の知識
      a.起立性調節障害
      b.過敏性腸症候群
      c.機能性頭痛
     2.薬物の使用について
      a.お守りとしての効果
      b.贈り物としての効果
      c.話題としての効果
      d.身代わりとしての効果
      e.自主性を育てる効果
      f.治療意欲をみる効果
     3.保険診療について
    D.当初1ヵ月の経過観察
     1.診察と情報収集の要点
     2.生活の様子や生育歴についての情報収集
     3.合併する疾患の確認
      a.身体疾患
      b.気付かれにくい発達障害
      c.統合失調症,激しい行動化
      d.解離性(転換性)障害,心気症
    E.1ヵ月を過ぎた後の経過観察
     1.長期的な経過観察の基本
     2.診療の再評価と専門診療施設への紹介
     3.不登校の状態評価
     4.不登校の回復過程
      a.階段状の回復
      b.らせん状の回復
      c.一時後退してから回復
     5.毎回の診察の進め方
     6.状態に応じた対応の要点
    F.学校との関わり
     1.学校と連携する目的
     2.学校との情報交換の手順
     3.学校と連携するときの注意
     4.子どもと学校とのつながりをどうするか
    付録
    付録1 初診時の身体症状に関する問診票
    付録2 学校との情報交換にあたっての同意書の例
    付録3 不登校診療ガイドライン(要約版)


    III 小児の神経性無食欲症診療ガイドライン
    本ガイドラインについて
     1.本ガイドラインの目的
     2.本ガイドラインが想定する診療対象
     3.本ガイドラインのエビデンスレベル
     4.本ガイドラインの限界
    A.摂食障害の概要
     1.摂食障害とは
      a.概要
      b.疫学
      c.診断
      d.摂食障害の状態像
     2.小児の拒食症におけるトピック
      a.前思春期発症例の増加
      b.過食症への移行例の増加
      c.広汎性発達障害との合併例の存在
     3.小児科における摂食障害への対応の考え方
     4.拒食症への対応の概要
      a.基本方針
      b.身体的治療と心理的治療
      c.身体的治療の概要
      d.目標
      e.体重を基準とした治療方法の選択
      f.入院治療の適応基準
    B.外来治療(「食べない」訴えへの外来での初期対応)
     1.外来における診断から対応までの流れ(すべての小児科医に必要な対応)
     2.診断に至るまでの注意点(要点)
     3.診断(疑診)後の注意点(要点)
     4.診療で考慮すべき点
      a.年齢を考慮して判断
      b.診察上の注意
      c.親への指導
      d.補足
      e.外来における対応
    C.入院治療(一般小児科病棟における神経性無食欲症患児への対応)
     1.入院治療とは
     2.入院での初期対応の実際
      a.治療教育
      b.再栄養療法(refeeding,nutritional rehabilitation)
      c.問題行動への対応
      d.医療スタッフ間のコミュニケーション
      e.保護者への対応
      f.薬物療法
     3.専門機関への紹介
     4.初期対応後の対応


    IV くり返す子どもの痛みの理解と対応ガイドライン
    本ガイドラインについて
     1.本ガイドラインの目的と基本的姿勢
     2.本ガイドラインが想定する診療対象
     3.本ガイドラインのエビデンスレベル
     4.本ガイドラインの限界
    A.初級編
     1.くり返す子どもの痛みへの対応
      a.はじめに
      b.痛みの経験とコントロール
      c.痛みの成因と評価
      d.くり返す痛み
      e.心理面の影響
      f.痛みへの初期対応(家庭での対応)
      g.痛みへの薬物療法
     2.腹痛
      a.はじめに
      b.本ガイドラインでの反復性腹痛(RAP),過敏性腸症候群(IBS)の考え方
      c.子どもの腹痛を診るときの心構え
      d.診断アルゴリズム
      e.治療アルゴリズム
      f.治療
     3.頭痛
      a.はじめに―心身医学と小児慢性頭痛診療―
      b.子どもの頭痛を診るときの心構え
      c.小児慢性頭痛の概要
      d.診断
      e.治療
    B.資料編
     1.痛み各論
     1-A.痛みの発生機序
     1-B.子どもの痛みの評価
      a.自己申告法による痛みの評価
      b.観察法
      c.臨床上の注意点
      d.痛みの履歴書
     1-C.痛みと精神科的疾患
     2.腹痛
     2-A.反復性腹痛(recurrent abdominal pain:RAP)
     2-B.過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)
     3.頭痛
     3-A.一次性頭痛の診断基準
     3-B.頭痛の薬物療法
     3-C.頭痛の心理・精神療法

    索引

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