逝かない身体 ALS的日常を生きる

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2009-12-15
分野: 臨床医学:一般  >  臨床医学一般
ISBN: 9784260010030
シリーズ: ケアをひらく
書籍・雑誌
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2,200 円(税込)

商品紹介

言葉と動きを封じられたALS患者の意思は、身体から探るしかない。ロックトインシンドロームを経て亡くなった著者の母を支えたのは、「同情より人工呼吸器」「傾聴より身体の微調整」という即物的な身体ケアだった。かつてない微細なレンズでケアの世界を写し取った著者は、重力に抗して生き続けた母の「植物的な生」を身体ごと肯定する。

目次

  • 逝かない身体 ALS的日常を生きる

    ―目次―

    第1章 静まりゆく人
     国際電話
     悲しみのはじまり
     こちら側にひきとめるもの
     コーデリア
     リンダの予言
     挿管
     対決と決別
     疲労
     期待しない自由
     医療に関する約束
     外へ
     テレパシーの訓練
     スピリチュアリティとリアリティ
     父と妹
     素通りしてきた人々
     決められない人のそばに佇んで
     遺書

    第2章 湿った身体の記録
     1 宝くじより希少
     2 身体とスイッチの接触不良
     3 湿った綿のような身体の移動
     4 トイレ以上のトイレ
     5 萎えた身体で慣れないトイレ
     6 海底の聴覚
     7 鉛の瞼
     8 重力に逆らえない顎関節
     9 一リットルの唾液
     10 身体と世界を循環する水
     11 穴にチューブ
     12 管による自然食
     13 罠と宴
     14 徴候としての皮膚
     15 眼で語られた最後の言葉
     16 病人の温もり
     17 発汗コミュニケーション

    第3章 発信から受信へ
     1 真夜中のデニーズ
     2 解放
     3 ゴッドマザー
     4 つくられる意味
     5 ブレイン・マシーンの前に
     6 生きる義務
     7 WWWのALS村で

    終章 自然な死
     二〇〇七年八月二七日/母危篤/父の入院/
     母の生き霊?/足裏マッサージ/
     ピーちゃんとP波/本当のお別れ/
     母のいない朝に/同じ天井/夕焼け雲の葬列

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