日本麻酔科学史の新研究

出版社: 克誠堂出版
著者:
発行日: 2010-04-20
分野: 臨床医学:外科  >  麻酔科学/ペイン
ISBN: 9784771903678
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商品紹介

日本麻酔科学史の基本的な課題である“時代区分”や、麻酔科学発展遅延の問題などを収載。将来の“通史”執筆の基礎となる各論の新研究を纏めた麻酔科医必読の一冊 !

目次

  • 日本麻酔科学史の新研究

    ―目次―

    I 日本麻酔科学史の新しい時代区分の提唱
        ─なぜ時代区分をしなければならないか─
     1 日本医学史,日本外科学史における時代区分
     2 欧米の麻酔科学史における時代区分
     3 日本の麻酔科学史における時代区分
     4 著者による新しい時代区分の提唱

    II なぜ太平洋戦争前の日本では麻酔科学の発達が遅れたのか
     1 麻酔科学史研究─世界の動向─
     2 太平洋戦争終戦前の日本における麻酔科学の歩み
     3 なぜ日本で麻酔科学の発達が遅れたのか
     4 現況の分析と将来の展望

    III なぜ「麻酔学」という誤った語が造られたのか
         ─「麻酔」から「麻酔学」へ,そして「麻酔学」から
          「麻酔科学」ヘ─
     1 「麻酔」という語は漢語か
     2 華岡青洲は「全身麻酔」をどのように表現したか
     3 杉田成卿訳「亞的耳吸法試説」と「麻酔」
     4 明治から昭和初期にかけての日本の外科医と「麻酔」
     5 Meyer Saklad博士の来日と日本への近代麻酔科学の導入
     6 東京大学医学部麻酔学講座の開講と日本麻酔学会の創立
     7 科名についての論争

    IV 杉田成卿訳の「亞的耳吸法試説」について
        ─日本で最初に翻訳された西欧麻酔科学書について─
     1 「亞的耳吸法試説」の訳者杉田成卿について
     2 杉田成卿訳「亞的耳吸法試説」について
     3 「亞的耳吸法試説」に現れた「麻酔」に関連した語彙について
     4 J Sarluis によるオランダ語訳
       「Over den Invloed der Inademing van den
        Zwavel-Aether op Menschen en Dieren」について
     5 「亞的耳吸法試説」とオランダ語訳との比較
     6 ドイツ語原書Schlesinger著
       「Die Einathmung des Schwefel-Aethers in ihren
        Wirkungen auf Menschen und Thiere 」(第1版)について
     7 ドイツ語原書第1版とオランダ語訳書の比較

    V 日本における吸入麻酔の起源
        ─エーテル,クロロホルム麻酔を中心に─
     1 エーテル麻酔
     2 クロロホルム麻酔

    VI 日本における最初のコカイン臨床使用者

    VII 三輪徳寛と日本で最初の本格的麻酔科学書
     1 「日本外科全書」第3巻の三輪徳寛著「療法総論」について
     2 「全身麻酔」(1〜84頁)について
     3 「局所麻酔」(85〜290頁)について

    VIII 日本における最初のエンフルラン麻酔の臨床

    IX エーテルおよびクロロホルム麻酔の興奮期の
       機序を解明した前田正隆
        ─前田正隆の研究とその後の展開─
     1 前田正隆のエーテル麻酔興奮期発現の機序に関する論文
     2 前田正隆の研究を引き継いだ野口正幸
     3 その頃の鼻腔機能の研究
     4 著者(松木)らによる研究
     5 「興奮期」に鼻腔が関係していることを
        最初に指摘したのは誰か
     6 おわりに

    X Sir Frederick Hewitt と華岡青洲
        ─麻酔科学史を飾る東西の巨人─

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