医療現場における調査研究倫理ハンドブック

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2011-02-15
分野: 看護学  >  看護教育/研究
ISBN: 9784260010771
書籍・雑誌
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2,200 円(税込)

商品紹介

人を対象とすることの多い医療関連の研究において、今や必須とされる倫理的な配慮。「研究倫理」というと難しげだが、実際には「自分がしてほしい配慮を人にもしたい」という視点が大切だと考える著者らが、研究の流れに沿ってコンパクトに整理したハンドブック。研究方法ごとに留意する点、対象者に応じた配慮、取り扱う材料ごとの対応などを具体的に紹介し、課題解決に向けた実践的なヒントをわかりやすく提供する。

目次

  • 医療現場における調査研究倫理ハンドブック

    ―目次―

    I 研究のはじめに
     1.研究の第1歩−このテキストの読み方
     2.なぜ人を対象に研究してよいのか
      [インフォームド・コンセントの原点][ヘルシンキ宣言]
     3.科学者の不正行為とは
     4.匿名化と個人情報保護
      [プライバシーとは何か][個人情報の保護][匿名化]

    II 研究方法と配慮
     1.研究方法と倫理指針
      [どうしても知りたいのか][研究方法を考えてみよう]
      [国の倫理指針と対象となる研究]
     2.横断研究
      [研究方法の特徴][個人情報の保護]
      [医療機関への問い合わせ調査][患者登録]
     3.聞き取り調査(インタビュー,ヒアリング)
      [研究方法の特徴][聞き取りの際の配慮事項]
      [聞き取りの記録に伴う倫理的な問題]
     4.症例対照研究
      [研究方法の特徴][症例群への配慮][対照群への配慮]
      [個人情報の保護]
     5.コホート研究(縦断研究,長期追跡研究)
      [研究方法の特徴][エンドポイントの把握]
      [個人情報の保護]
     6.介入研究
      [研究方法の特徴][介入の内容]
      [割り付け・介入の際の注意][介入と侵襲性]
     7.参与観察・非参与観察
      [研究方法の特徴][観察行為に伴う倫理的な問題]
      [観察記録に伴う倫理的な問題]

    III 研究計画を立てる
     1.研究実施体制の構築
      [人材の確保と分業体制づくり][分業体制と意思疎通]
      [オーサーシップ] [研究費の取り扱い][利益相反とは]
      [現場との協力関係の構築] [問い合わせ窓口・苦情処理]
     2.研究対象者の決定
      [何人必要なのか][謝礼を支払ってもよいのか]
      [同意能力の疑わしい対象者] [当事者団体との共同研究]
     3.研究計画書を書く
      [なぜ研究計画書が必要なのか][実施手順書を用意しよう]
     4.科学的妥当性とピア・レビュー
      [科学的妥当性とは][科学的妥当性の検討方法]
     5.倫理的観点からの検討
      [何を検討すべきか][倫理審査委員会の役割]
      [倫理審査委員会に必要な書類一式]
      [審査をスムーズに進めてもらうためのコツ]
      [倫理審査委員会の付議を要しない研究]

    IV 研究を実施する
     1.研究参加者の募集
     2.研究内容に応じたインフォームド・コンセント
      [説明と同意][同意の撤回][今後の研究協力の中止]
      [インフォームド・コンセント要件の緩和]
     3.対象者に応じたインフォームド・コンセント
      [代諾][代諾の要件][インフォームド・アセント]
      [同意がなくても倫理審査委員会が判断できる場合]
     4.取り扱う情報に応じた配慮
      [情報の発生時期と取り扱い][資料の種類と取り扱い]
      [既存統計資料の利活用][調査票情報の取り扱い]
      [生体試料の取り扱い] [遺伝学的情報の取り扱い]
      [録音・録画媒体の取り扱い]

    V 研究のおわりに
     1.学会報告や論文発表に際して
      [発表の際の留意点][顔写真などの掲載・発表]
     2.研究参加者・調査担当者への報告
     3.社会への報告

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