CKD(慢性腎臓病)は腎臓の機能が慢性的に低下した病気のことで、腎臓病の末期となる腎不全の予備群です。現在、腎不全の治療のひとつ、透析治療を受けている人は約30万人で、高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症などによる腎臓病が増えています。また、CKDは腎臓だけでなく、心筋梗塞や狭心症などの心臓病、脳梗塞や脳出血などの脳卒中にも関連しています。つまり、CKDの早期発見・早期治療は、心臓病や脳卒中の予防にもなります。検査法から診断、生活を見直す食事療法や薬物治療、透析療法・腎移植などの治療法まで解説します。