親を支えることが子どもの育ちを支える。これが第2巻のテーマです。どんな障害であれ親はわが子の問題を自分の問題として受け止め、自責感でいっぱいです。医療者や支援者は発達障害そのものの改善を行なうことよりも、その人の生きづらさを生み出す環境を改善することの方に、より多く目や心を向けるべきです。当事者よりも周囲の人たちの方がより大きな努力をする必要があるのです。また本人への障害告知の問題も療育に関わる者にとっても大きな問題です。いつどの時期にどのようなタイミングで伝えるかですが、その際には優れている機能についても、しっかり説明することが大切です。また告知を受けた当事者の方にもお話を聞いています。合わせてより良い子育てを行なうペアレントトレーニングについての解説もしています。