レプチンのトランスレーショナルサイエンス

出版社: 診断と治療社
著者:
発行日: 2012-03-14
分野: 臨床医学:内科  >  内分泌/代謝
ISBN: 9784787818751
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商品紹介

脂肪組織は,エネルギー貯蔵器官であると同時に,多彩なアディポサイトカインを分泌する生体内最大の内分泌器官である。本書ではアディポサイトカインの1つであるレプチンに注目し,メタボリックシンドローム・肥満症におけるレプチンの臨床的意義の解明と臨床応用を目的とした医学研究をまとめた。脂肪萎縮症の診療・研究より得られた知見と考察,腹腔内脂肪測定装置の開発・実用化に関する研究も記載。

目次

  • レプチンのトランスレーショナルサイエンス

    ―目次―

    第1章 生体内最大の内分泌器官“脂肪組織”
     1)脂肪細胞と脂肪細胞機能
      a 脂肪細胞の発生分化と種類   
      b 白色脂肪組織と褐色脂肪組織  
      c 脂肪細胞と脂肪貯蔵機能 
      d アディポサイトカイン産生,分泌,機能  
      e レプチンの意義とその特徴  
      f 注目される脂肪組織の“expandability”仮説  
     2)脂肪組織と体内分布部位で脂肪組織の機能は異なる?
      a 脂肪組織の構成細胞  
      b 腹腔内脂肪(内臓脂肪),皮下脂肪,その他の脂肪組織 
      c 脂肪組織と脂肪細胞機能   

    第2章 メタボリックシンドロームの発見・概念・診断・治療
     1)メタボリックシンドロームの概念と歴史 
     2)メタボリックシンドロームの診断基準世界とわが国の現状 
     3)わが国の診断基準と国際基準の相違点とその意味 
     4)世界のメタボリックシンドロームの頻度  
     5)日本はメタボリックシンドロームの発展途上国  
     6)メタボリックシンドロームと代謝異常 
     7)メタボリックシンドロームと高血圧  
     8)メタボリックシンドロームと心血管疾患の発症  

    第3章 メタボリックシンドロームの成因と病態
     1)肥満症とメタボリックシンドローム  
     2)インスリン抵抗性  
     3)腹腔内脂肪(内臓脂肪)蓄積  
     4)レプチン抵抗性  
     5)異所性脂肪蓄積と脂肪毒性(lipotoxicity) 
     6)肥満毒性(adipotoxicity)  
     7)病態と脂肪細胞・脂肪組織の機能的意義  
     8)糖脂質代謝における種差とレプチン欠損ラット開発   
     9)印象に残ったメタボリックシンドローム関連疾患症例 

    第4章 メタボリックシンドロームの診断と
        腹腔内脂肪(内臓脂肪)測定装置の開発
     1)メタボリックシンドロームの診断  
     2)メタボリックシンドロームの診断基準の問題点  
     3)腹腔内脂肪(内臓脂肪)蓄積の評価法とその意義  
     4)腹腔内脂肪(内臓脂肪)蓄積の定量と国内外の
       メタボリッシンドローム診断基準   
     5)DBIA法と腹腔内脂肪(内臓脂肪)測定機器の開発と臨床応用
     6)メタボリックシンドロームの診断基準の今後の課題

    第5章 レプチンのトランスレーショナルサイエンス
        ―レプチン実用化に向けて―
     1)レプチンの発見―意義とその特徴
     2)レプチンの作用とレプチン過剰発現マウス
     3)レプチン抵抗性とインスリン抵抗性
     4)肥満症から脂肪萎縮症へ―治療標的の転換
     5)脂肪萎縮症―病因と病態
     6)脂肪萎縮症におけるレプチンの意義
     7)脂肪萎縮症における食行動異常と脳神経活動  
     8)脂肪萎縮症に対するレプチン補充治療の推進
     9)全身性脂肪萎縮症と部分性脂肪萎縮症
     10)脂肪細胞の再生医療
     11)脂肪萎縮症とレプチン―今後の課題

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