成人がん患者・家族とのエンドオブライフコミュニケーション

出版社: ピラールプレス
著者:
発行日: 2012-05-22
分野: 臨床医学:一般  >  癌/腫瘍一般
ISBN: 9784861940446
電子書籍版: 2012-05-22
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

2,090 円(税込)

電子書籍
章別単位で購入
ブラウザ、アプリ閲覧

2,090 円(税込)

商品紹介

「本書の目的は、解決策を提示することではなく、その手前に横たわるコミュニケーションの改善にある。そのために、コミュニケーションのプロセスを重視する内容となっている。忙しいがん治療医が終末期の面談前に落ちのないように準備しておきたいこと、ケアについて頭の整理ができること、どんな状況でも希望を提供できることを目指した。

目次

  • 成人がん患者・家族とのエンドオブライフコミュニケーション

    ―目次―

    Section 1
    エンドオブライフにおけるコミュニケーション
     エンドオブライフ(End-of-Life,EOL)ケアとは
     EOLコミュニケーションは確かな技術を
      引き継いでいくアートである
     治療意思決定法
     悪い知らせを伝える一般的な方法(SPIKESプロトコル)
     患者中心スタイルを確立する
     患者キューについて
     EOL話し合いのアウトカム
     EOLコミュニケーションバリアについて
     悲嘆の5段階
     EOL医療に関する一般意識
     EOLコミュニケーションにおける「真実」
     協同関係を築く
     非言語的行為の重要性
     共感するとは
     傾聴
     日本と日本語の文化的な特徴
     感情表現

    Section 2
    EOLコミュニケーション力を高めるスキル
     確認スキル
     共有意思決定スキル
     面談枠組みの確立スキル
     質問スキル
     共感スキル
     情報をまとめるスキル
     自律促進スキル

    Section 3
    EOLコミュニケーションの実際
     誰がEOLの話し合いをするか?
     話し合いの準備
     EOLに関しての話し合いのタイミング
     どのようにEOLのことを話し合うか?
     予後について話し合う
     予後やEOLの話し合いで希望やコーピングを促進するための方法
     疾患特異的治療を始めるもしくは変える
     疾患特異的治療の中止
     これからの症状と症状の対処
     死が差し迫っている患者とどのように先のことを話し合うか?
     蘇生処置について話し合う
    「死」と「死にゆく」過程について話し合う
     予後やEOLの情報を患者に伝えないでほしいとの家族による依頼
     食い違いの対処
      (家族の意見の食い違い、医師と患者もしくは
       医師と患者・家族との食い違い)
     否認やエビデンスに合致していない期待の対処
      (例:医学的に無益な治療の依頼)

    Section 4
    フォローアップ
     難しい感情への対応
     適応障害の対応
     早く死なせてほしいという要求の話し合い
     深刻な病状説明に伴う自殺リスクの事前評価
     死にたいという患者への対応
     これからの生活について患者・家族と話し合う

    Section 5
    療養の場の選択と地域緩和ケアネットワーク
     地域緩和ケアのオリエンテーション
     緩和ケアの地域リソースを知る
     入院と在宅療養の違い
     介護保険について
     療養の場を話し合うとき
     在宅療養を希望したとき
     退院前カンファレンス(退院前共同指導)のメリット
     退院前に患者・家族とカンファレンスする
     入院から在宅に移行する際の注意点
     北信がん診療・緩和ケアネットワークの取り組み

    Section 6
    がん医療用語説明例集
     なぜ患者に言葉が伝わらないのか
     診断について説明するとき
     病状について説明するとき
     治療について説明するとき
     化学療法(抗がん剤、がん薬物療法)について説明するとき
     生活の質、ケアについて説明するとき

この書籍の参考文献

参考文献のリンクは、リンク先の都合等により正しく表示されない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

本書における用語の解説

P.10 掲載の参考文献
1) 古川壽亮, 神庭重信 : 精神科診察診断学, エビデンスからナラティプへ. 医学書院, 2003.

Section 1 エンドオブライフにおけるコミュニケーション

P.13 掲載の参考文献
1) Mayeroff M : On caring. HarperCollins, 1972 (M. メイヤロフ : ケアの本質-生きることの意味-. 田村真・向野宣之訳. ゆみる出版, 1987)
P.16 掲載の参考文献
2) 諏訪雅顕 (長野県弁護士会編) : 総論-説明に係る一般原理-. 説明責任 その理論と実務. ぎょうせい, 1-70, 2005.
P.19 掲載の参考文献
P.20 掲載の参考文献
1) <http://outcomes.cancer.gov/areas/pcc/communicatlon/> accessed Apr 26, 2012.
P.21 掲載の参考文献
P.22 掲載の参考文献
P.26 掲載の参考文献
P.28 掲載の参考文献
1) Kubler-Rose E, Death : The final stage of growth. Simon & Schuster, 1975 (E. キューブラー・ロス : 続死ぬ瞬間. 鈴木晶訳. 読売新聞社, 1999)
P.29 掲載の参考文献
1) 小谷みどり. 緩和ケアの現状. <http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/watching/wt0403b.pdf> accessed Apr 26, 2012.
P.31 掲載の参考文献
P.33 掲載の参考文献
P.34 掲載の参考文献
P.37 掲載の参考文献
1) Handbook of Communication in Oncology and Palliative Care (edited by Kassane DW, Bultz BD, Butow PN. Finlay IG), Oxford University Press. 2010.
P.38 掲載の参考文献
P.42 掲載の参考文献
2) 北山修 : 日本語と精神科 日本語臨床の視点. 新世紀の精神科治療 (7) 語りと聴取 (松下正明総編集), 中山書店, 2003.
P.43 掲載の参考文献

Section 2 EOLコミュニケーション力を高めるスキル

P.51 掲載の参考文献
1) Handbook of Communication in Oncology and Palliative Care (edited by Kassane DW, Bultz BD, Butow PN, Finlay IG), Oxford University Press, 2010.

Section 3 EOLコミュニケーションの実際

P.56 掲載の参考文献
P.58 掲載の参考文献
1) Clayton JM, Hancock KM, Butow PN, et al. : Clinical practice guidelines for communicating prognosis and end-of-life issues with adults in the advanced stages of a life-limiting illness, and their caregivers. Med J Aust 186 (12 Suppl) : S77, S79, S83-108, 2007.
2) 終末期医療プロセスに関するガイドライン, 厚生労働省 <http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/05/dl/s0521-11a.pdf> accessed Apr 26, 2012.
P.61 掲載の参考文献
P.64 掲載の参考文献
P.66 掲載の参考文献
P.69 掲載の参考文献
P.72 掲載の参考文献
P.75 掲載の参考文献
P.78 掲載の参考文献
P.80 掲載の参考文献
P.81 掲載の参考文献
1) がん補完代替医療ガイドライン. 日本緩和医療学会, 2008 <http://www.jspm.ne.jp/guidelines/cam/cam01.pdf> accessed Apr 26, 2012.

Section 4 フォローアップ

P.90 掲載の参考文献
3) Lazarus RS : Stress and emotion. Springer, 1999 (R. S. ラザルス : ストレスと情動の心理学. 実務教育出版, 2004)
7) Kubler-Ross E : Death : The final stage of growth. Simon & Schuster, 1975 (E. キュープラー・ロス : 続死ぬ瞬間, 鈴木晶訳. 読売新聞社, 1999)
8) Kissane DW. : Managing anger in palliative care. Aust Fam Physician 23 : 1257-9, 1994.
12) 八幡洋 : パーソナリティ障害. 講談社, 2008.
P.93 掲載の参考文献
P.94 掲載の参考文献
P.96 掲載の参考文献
1) Schneider RK, Levenson JL : Psychiatry essentials for primary care. American College of Physicians, 2008 (R. K. シュナイダー, J. L. レベンソン : ACP内科医のための「こころの診かた」. 井手広幸, 内藤宏監訳, 丸善, 2009.

Section 5 療養の場の選択と地域緩和ケアネットワーク

P.102 掲載の参考文献
P.109 掲載の参考文献

Section 6 がん医療用語説明例集

P.125 掲載の参考文献
1) 国立国語研究所「病院の言葉」委員会編著 : 病院の言葉をわかりやすく工夫の提案. 勁草書房, 2009.
3) WHO Difinition of Palliative Care. <http://www.who.int/cancer/palliative/definition/en/> accessed Jan 2, 2012.

最近チェックした商品履歴

Loading...