カテーテル治療は循環器診療において柱をなしている治療であり,その治療対象となる動脈硬化性疾患は冠動脈領域にとどまることなく,近年では頸動脈,大動脈,下肢の全身へと広がりを見せている。そのような状況のなか,本シリーズでは,各領域のエキスパートの先生方に,常に読者が知りたいと考えている治療を行う際の,「治療の考え方,ポイント」,「治療施行のための最適なモダリティ選択」,「マスターすべき必須手技」,「手技の着目点」,「術中の注意点」といった内容を見出しとして掲載し,教科書からは学ぶことができない術者の本音や手技へのこだわりを掲載している。