天使の食べものを求めて〜拒食症へのラカン的アプローチ〜

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商品紹介

拒食女性は、社会秩序から逃れられない症状を提示しながら、私たちに根本的な問いを投げかけている。「自分は誰? 私の場所はどこ?」と。彼女は、自分が症状を自由にするどころか、症状の中で身動きできない状態であると否応なく意識するとき、初めてこれらの問いを発することができる。本書では、程度は異なるがいずれも伝説的な4人の人物(オーストリア皇妃シシィ、ソフォクレスが描いたアンティゴネー、哲学者シモーヌ・ヴェイユ、シエナの聖カテリーナ)について語ることによって、この拒食症とは何かの糸口を探っていく。

目次

  • 天使の食べものを求めて〜拒食症へのラカン的アプローチ〜

    ―目次―

    第1章 拒食症の神話
      拒食症―1世紀前からの病気、あるいは20世紀の病気?―
      拒食症の分離から、拒食症者の隔離へ
      理解することへの情熱/精神分析と医学の間での拒食症
      人文科学と社会科学の間での拒食症
      説明することへの情熱
      治すことへの情熱
         
    第2章 拒食の女帝、シシィ
      幼年期から結婚まで
      金の鳥かご
      殺された女、殺す女
      身体の崇拝
      シシィと彼女の大義:ハンガリー
      死、ついにやってきた死
         
    第3章 アンティゴネーの選択
      オイディプス王
      コロノスのオイディプス
      アンティゴネー
      家族の秘密
      犠牲と墓
         
    第4章 シモーヌ・ヴェイユ
      「私たちはお腹が空いて死にそうなのに、
        両親は私たちが飢え死にするまで放っておくの」
      「10歳の私はボルシェヴィキだった」
       ル・ピュイの赤い聖処女
      「いったい、おまえの苦しみは何なのだ?」
      「おはよう、ワンちゃん」
      「私は自分の誕生を見ませんでした。
        しかし自分の死はぜひ見たいと思うのです」
      「無を欲望しなければならない」
       この恐ろしい虚言
      「不幸の主な効果は、魂に『なぜだ?』と叫ばせることである」
      『神を待ちのぞむ』から『ゴドーを待ちながら』へ
      「正しくあるためには、裸で死んでいなければならない」
         
    第5章 シエナの聖カテリーナ 教会博士
      聖女の人生
      聖女の政治
      天使の食べもの

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