まったなし! 東日本大震災に学ぶ災害時・緊急時の事業継続の策定方法。2011年3月の東日本大震災では、甚大な被害が発生したが、病院もその例外ではなかった。首都直下地震や南海トラフ巨大地震の発生、そしてその被害の大きさが懸念される今、病院には災害に強く、質の高い医療提供体制の構築が求められている。しかし、全国の病院で全ての建物に耐震性があるところは56.7%であり(「厚生労働省:病院の耐震改修状況調査」、2012年8月)、病院の事業継続への取組みは、まだまだこれからといえる。本書では「病院におけるBCPをどう策定すればよいかわからない」という悩みに応えるべく、病院の特性を踏まえたBCP策定の要領を解説しており,これが病院で事業継続計画を策定する人たちの参考となれば望外の幸せである。