後期高齢者,特に80歳以上の高齢者の要介護に至る原因は脳血管障害によるよりも「認知症」「転倒・骨折」「高齢による衰弱(虚弱)」が主な原因と言われる.なかでも「転倒・骨折」「虚弱」はサルコペニアに密接に関連している。サルコペニアの研究は歴史的には浅いが,栄養,運動,リハビリ,代謝など広い分野から注目される。そこで本書ではサルコペアニの「診断と実態」「早期発見・治療」「代謝・栄養との関連」「栄養療法」「運動とリハビリ」など注目度の高い項目について解説した。サルコペニアの予防,治療に結びつき,要介護予防の実践で生かされることを目指した注目の一冊。