発達障害と感覚・知覚の世界

出版社: 日本評論社
著者:
発行日: 2013-05-20
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784535563100
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商品紹介

哲学・現象学・発達心理学・障害児学・児童精神医学など多岐にわたる専門分野を融合させながら発達障害の体験世界を理解する。

目次

  • 発達障害と感覚・知覚の世界

    ―目次―

    第1章 感覚・知覚とは何か
         ─フッサール知覚論から
      1 知覚とは「共有現実を与えるもの」
      2 フッサールと現象学
      3 「客観的現実」とは何か
      4 「意識体験がまずあり、それが分類される」
          という逆転の発想
      5 知覚を「現実」の知覚たらしめている四つの条件
      6 知覚には〈志向性〉がある
      7 私たちは空間をどう知覚しているのか
      8 知覚の時間性について
      9 事物の意味と知覚
      10 現実の“独立自存”性
      11 知覚の普遍性と文化性
      12 ふるまいのかみ合いと共同性
      13 言語と共通世界の獲得
      14 エロス的関係とゲーム的関係

    第2章 発達障害における感覚・知覚の世界
      1 自閉症の子どもたちの感覚と知覚
      2 赤ちゃんが始める二つの大仕事
      3 発達と個人差
      4 認知と認識について
      5 ロールシャッハテストについて
      6 「感覚の分化」から「感覚の共有」へ
      7 「感覚の分化」の遅れ
      8 情動の共有と探索行動
      9 探索行動と関心の共有
      10 同型性の気づきと模倣
      11 言葉の獲得
      12 言葉の発達と感覚世界の安定化
      13 言葉どおりでない言葉
      14 高い感覚性の体験世界
      15 対処努力としてのこだわり
      16 むすび

    第3章 原初的知覚世界と関係発達の基盤
      1 二十数年前のある出逢い
      2 「もの」と「ひと」が貼りついて受けとめられている
      3 意味の把握と形の認知
      4 「原初的知覚体験」の特徴について
      5 「自」と「他」が一体となった世界
      6 「関係」はなぜズレたり、歪んだりするのか
      7 「関係」が変わるとき

    第4章 原初的知覚世界と関係発達臨床の実際
      1 面接過程で見られる屈折した「甘え」
      2 「甘えのアンビヴァレンス」をいかにして捉えるか
      3 むすび

    第5章 「かりいほ」の支援論
         ─「安心」の獲得と体験世界(知覚・感覚世界)の変容
      1 「かりいほ」について
      2 「かりいほ」で生活をする人たち
      3 生育歴と本書のテーマ
      4 「かりいほ」とその生活
      5 「かりいほ」で考えたこと
      6 「かりいほ」の取り組み
      7 地域の協力者と連携で個々の「仕事」を創り出す

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