CTやMRIなどのデジタル機器が全盛の医療界ではあるが、アナログからデジタルへと移行した一般撮影でも、実際の撮影でのポジショニングは昔ながらの職人芸を思わせる非常にアナログな作業で進められる.撮影条件はもちろんであるが、このポジショニングができあがった画像の優劣を左右する。
さまざまな体型の患者様をまえに,体の外から骨格・解剖を予測しポジショニングをする。言葉や文章だけでは表現しきれないテクニックをなんとか伝えられる方法はないか……。そんな想いから本書は産声を上げた。
全身の一般撮影について、ポジショニング,解剖などを骨・関節中心にシェーマや撮影風景そして撮影画像に当院症例のCTデータから3D構築したものを加え構成されている。