見ることと見られること

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2013-08-16
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784753310630
書籍・雑誌
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4,180 円(税込)

商品紹介

本書は現代クライン派を代表する分析家J.シュタイナーの名著『こころの退避』の続編,応用編にあたり,この「退避」から抜け出すときに患者が体験する〈恥〉や〈屈辱〉体験の臨床的な重要性を深い水準で論じている。また本書は,エディプス葛藤についての再考,うつ病論,死の本能論などを包括的に論じ,英国クライン派の理論を革新的に発展させたものとなっている。読者は「病理的組織化」を鍵概念にクライン派分析理論全体を見渡すことができる。豊富な臨床例には分析者と患者との関わりあいが生き生きと詳細に記述され,文章は平易ながら鋭い臨床的考察を失わない。精神分析を学ぶ人,実践する人,関心のある人にとって必読書である。

目次

  • 見ることと見られること

    ―目次―

    第1部 きまりの悪さ,恥,屈辱
     第1章 〈見られること〉に対する不安
          ─自己愛的なプライドと屈辱
     第2章 シュレーバー症例における視線,支配,屈辱
     第3章 改善していく過程で現れる情愛に対するきまりの悪さ
     第4章 分析家への〈排除された観察者〉という転移

    第2部 無力感,権力,支配
     第5章 エディプス状況における支配をめぐる闘争
     第6章 分析セッションにおける無力感と権力の行使
     第7章 エディプス状況における復讐と鬱憤

    第3部 悼み悲しむこと,メランコリー,反復強迫
     第8章 悼み悲しむこととメランコリーとの葛藤
     第9章 反復強迫,羨望,そして死の欲動

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