FOSCOM は、3つの下位領域A(対人コミュニケーション行動の相互性とプロセス)、B(他者への注目・距離・表情変化)、C(特徴的なコミュニケーション行動)に分けられる31 の下位項目で構成されています。FOSCOM では、通常と異なると感じられる子どもの行動を、過小・潜在的の観点と過剰・顕在化の観点の2つの観点で捉えます。要求行動を例に挙げると、要求が少ない、弱い、一貫性がないような場合を過小・潜在的の観点から捉えます。他方、要求が多い、一方的になる、あるいはパニックや問題行動になるような場合を過剰・顕在化の観点から捉えます.この2つの観点に基づき、通常期待される反応からの逸脱の程度に応じて、記述し、評点化することで、子どもの行動をより的確に、かつ体系的に捉えることが可能になります。