筋・神経系難病の在宅看護―医療依存度が高い人々に対する看護―

出版社: 日本プランニングセンター
著者:
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 4931197507
電子書籍版: 1994-02-21 (第1版第3刷)
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商品紹介

第1章・難病対策と患者の実態、第2章・在宅看護の基礎、第3章・各受療期における看護、第4章・各疾患における看護、以上の4章は5年間の研究成果をまとめた理論編。第5章・各障害における看護は、燕下・排尿・呼吸の各難病障害に対するこの上なく、やさしいマニュアル。

目次

  • 表紙
  • 編著者 / 執筆者
  • 目次
  • 第I章 難病対策と患者の実態
  • 1. 難病対策の実際
  • 1) 難病とは
  • 2) 調査研究の推進
  • 3) 医療費自己負担の解消
  • 4) 医療施設の整備
  • 5) 難病患者医療相談事業
  • 6) 地方自治体の対策
  • 2. 難病患者の生活実態
  • 1) 疾病が生活に与える影響
  • 2) 介護者の負担
  • 3) 経済的負担
  • 4) 患者・家族の要望
  • 3. 難病患者の在宅ケア
  • 1) 難病患者の在宅療養の利点
  • (1) 生活を自分で決めていくことができる
  • (2) 社会性のある人としての役割を遂行しやすい
  • (3) 一般住民のケアへの参加がしやすい
  • (4) 医療について自分で決定することができる
  • 2) 難病患者の在宅療養の問題点
  • (1) 家族介護者への負担が大きい
  • (2) 技術を要する介護が必要となる
  • (3) 経済的に不安定になりやすい
  • (4) 急変時の対応に不安がある
  • 第II章 在宅看護の基礎
  • 1. 在宅看護と診療
  • 1) 在宅看護と診療の基本
  • 2) 診療と看護の連携
  • (1) 患者は主治医をもっていること
  • (2) 医師・看護職の関係は医療機関内と同様に保つ
  • (3) 患者・家族が在宅医療方針を納得して受けるための支援
  • 3) 医師・看護職の連携の基盤づくりとその維持のための看護
  • (1) 報告と指示について
  • (2) 診療の補助
  • (3) カンファレンス
  • (4) 事例
  • 4) 家族指導
  • 2. 看護チーム活動
  • 1) チーム活動の基本
  • 2) 事例に対するチーム援助活動の特徴
  • 3) チームの種類
  • (1) 職種別分類
  • (2) 対象別分類
  • 4) 地域関係機関の種類と各職種チーム
  • (1) 事例A (老人二人暮らし) の援助チーム
  • (2) 事例B (難病患者と高齢介護者)
  • 5) 在宅ケア開始時の看護の役割
  • (1) 看護チームの運営
  • (2) アセスメント
  • (3) 看護領域におけるマネージメント
  • (4) 事例C (退院前後の看護)
  • 6) 地域看護職員の連携活動
  • 7) 他領域職種との連携活動
  • 3. 在宅看護管理
  • 1) 在宅看護管理の原則
  • 2) 在宅看護センターの基本的機能
  • (1) 個々の患者看護管理
  • (2) 医療・看護用品、薬剤、薬品の管理と供給
  • (3) 業務管理
  • (4) 看護職員の教育
  • (5) 看護研究
  • (6) 休息とリラクセーション (リフレッシュ)
  • (7) 在宅看護についての社会へのアピール
  • 3) 日本の「在宅看護ステーション」機能についての現状
  • (1) 在宅看護事業の設置主体
  • (2) 個々の患者看護管理機能についての現状
  • (3) 医療・看護用品、薬品の管理と供給機能についての現状
  • (4) 業務管理、看護職員の教育、その他の機能についての現状
  • 4) 将来展望としての「在宅看護ステーション」・・機能的側面をみて・・
  • (1) 在宅看護活動のマネージメント
  • (2) 訪問活動のながれ
  • (3) 個々の患者への看護提供に関して
  • (4) 医療・看護の器具・器材・薬剤の供給に関して
  • (5) 看護職員の教育
  • (6) 看護研究
  • 5) アメリカ合衆国コロラド州 デンバー市におけるホームサービス
  • 4. 家族参加と教育
  • 1) 家族と家族看護・介護
  • (1) 患者の立場、家族の立場
  • (2) 家族介護と女性の人生
  • (3) 老人の人生・老人の主張
  • (4) 家族介護環境の課題
  • (5) 家族に期待すること
  • 2) 在宅看護への家族の参加と教育の基本
  • (1) 家族に期待する仕事は本来の家族としての相互扶助と介護である
  • (2) 家族介護条件があることが望ましいが、現状の介護機能は弱体化の傾向にあり、必要に応じて家族機能の代替や補完が必要である
  • (3) 家族教育の方法
  • (4) 在宅支援に対する評価
  • 5. 地域ケアシステムづくり
  • 1) 地域ケアシステムづくりの特徴
  • (1) S病院の地域ケアシステムづくり
  • (2) 神経難病患者のケア・システムは大規模の組織化を必要とする
  • (3) 患者・家族の負荷と社会的補完
  • (4) 診療・看護・保健・福祉サービスの統一性
  • 2) コーディネーターとは
  • (1) 地域関係者 (医療・保健・福祉) の連携について留意すべきこと
  • (2) 在宅看護コーディネーターの課題
  • 3) 地域ケアシステムの類型
  • 6. 在宅看護課題と計画
  • 1) 病状経過表の作成の意義
  • 2) 疾患別病状経過と在宅看護課題および援助チーム
  • (1) パーキンソン病
  • (2) 脊髄小脳変性症
  • (3) 筋萎縮性側索硬化症
  • (4) 神経ベーチェット病
  • 7. 観察と記録
  • 1) 訪問看護での観察
  • (1) 自宅療養の患者宅を初めて訪問するときに観察すべきこと
  • (2) 問題の整理と判断
  • 2) 在宅看護の記録
  • (1) 記録の必要性
  • (2) 記録内容
  • (3) 記録者
  • (4) 記録物の置き場所と活用
  • (5) 特殊な記録
  • 8. 在宅看護の評価
  • 1) はじめに
  • 2) モデル事例
  • 3) 評価の視点
  • 4) 評価の実際
  • 9. 感染予防
  • 1) 感染予防の考え方
  • 2) 在宅看護における感染予防の原則
  • (1) 医療・介護用具を媒介とする感染を防ぐ
  • (2) 在宅医療・看護・介護職員を媒体とする感染を防ぐ
  • 3) 在宅における感染予防の実践事例
  • (1) 看護職が関係機関の協力を得て滅菌器材供給を行った事例
  • (2) 感染が明らかになった患者に対する看護事例
  • (3) 家族への指導
  • 4) 今後の課題
  • 5) 資料 アメリカの一訪問看護会社における感染予防対策の実際
  • 第III章 各受療期における看護
  • 1. はじめに
  • 1) 在宅医療に必要な条件
  • 2) 在宅受療期の分類
  • (1) 診療を適切にうけている状態
  • (2) 受療期の分類
  • 3) 事例にみる受療期別課題の変遷
  • (1) 事例
  • 2. 発病初期―診断確定前期
  • 1) 事例にみる課題と看護の実際
  • 2) 看護ポイント
  • 3. 診断確定期から治療前期
  • 1) 事例にみる課題と看護の実際
  • 2) 看護ポイント
  • 4. 治療後期
  • 1) 在宅看護と院内看護の相違点
  • 2) 訪問看護婦と主治医の関係
  • 3) 訪問看護婦の責務
  • 5. 退院期
  • 1) 退院の基本的条件
  • 2) 患者・家族の意思を確認する
  • 3) 患者・家族の在宅療養態勢を確立する
  • 4) 家族が必要な技術を習得出来るよう助ける
  • 5) 医療ニーズにそった診療が実現するよう助ける
  • 6) 看護ニーズにそった看護を行う準備
  • 7) 在宅看護職が知っていなければならないこと
  • 8) 在宅療養環境整備のチェック
  • 6. 退院直後期
  • 1) 看護の目標
  • 2) 看護の進め方
  • 7. 病棟内退院準備の実践
  • 1) K病院の実践
  • 2) Tの実践
  • 8. 緊急事態の看護
  • 1) 緊急事態の種類
  • 2) 緊急事態発生対応の準備
  • 3) 緊急事態の予防
  • (1) 予測される事態への予防的対処
  • (2) 日常看護の徹底
  • (3) 早期発見の方法と通報網
  • (4) 器具・器材の点検・整備
  • (5) 支援チームの形成
  • 9. ターミナル期
  • 1) ターミナル期の看護の目標とポイント
  • 2) 療養の場の検討
  • 3) ターミナル期の場の決定:実践例から
  • (1) 事例 1
  • (2) 事例 2
  • (3) 事例 3
  • (4) 事例 4
  • (5) 事例 5
  • 第IV章 各疾患における看護
  • 1. パーキンソン病
  • はじめに
  • 1) フォローをする
  • (1) 医療継続
  • (2) 医師不信
  • 2) 服薬に関する看護
  • 3) 行動の異常
  • 4) 外傷
  • 5) 嚥下障害
  • 6) 膀胱カテーテル留置
  • 7) 便秘
  • 8) 精神的問題
  • (1) うつ状態
  • (2) 幻覚
  • 9) 去痰―吸引器の使用
  • 10) 褥創
  • 11) 機能訓練
  • 12) 家族介護力
  • おわりに
  • 2. 脊髄小脳変性症
  • 1) 発病当初
  • 2) 歩行・移動の障害
  • 3) 眼球振とう (眼振)
  • 4) 上肢の障害
  • 5) 外傷
  • 6) 言語障害
  • 7) 精神生活上の障害
  • (1) 知能の低下
  • (2) その他の精神障害
  • (3) 自殺企図
  • 8) 嚥下障害
  • 9) 排尿障害
  • 10) いびき、呼吸音の変化・無呼吸発作
  • 11) 気管切開
  • 12) 遺伝
  • 3. 筋萎縮性側索硬化症
  • はじめに
  • 【事例 1】
  • 【事例 2】
  • 1) 初発症状と予後・罹病期間
  • 2) 医療の確保
  • 3) 言語障害
  • 4) 嚥下障害
  • 5) 呼吸障害
  • 6) 四肢障害
  • 7) 経済生活への援助
  • 8) 家族看護者を支える援助
  • 9) 精神生活
  • 10) 地域看護職への期待
  • 4. 多発性硬化症
  • 1) 病気の特徴
  • 2) 援助の内容
  • (1) 病気の経過をまとめる
  • (2) 医療脱落を防ぐ
  • (3) 入院中の見舞い
  • (4) 退院後の病院職員との連絡
  • (5) 精神活動の変化
  • (6) 下肢運動マヒ、知覚マヒ、褥創
  • (7) 尿路感染、発汗異常
  • (8) 体温調節障害、意識障害、嚥下障害
  • 5. 重症筋無力症 (MG)
  • 1) 治療法の推移
  • 2) 早期発見と早期専門医療を受けること
  • 3) 患者数
  • 4) 発病年齢と発病症状
  • 5) 診断確定ついて
  • 6) クリーゼについて
  • 7) 症状悪化と関係する事項
  • 8) 病気の管理について
  • (1) 観察と記録
  • (2) 服薬の管理
  • (3) 吸引器・ネブライザー (吸入器)
  • (4) 気管カニューレ装着の看護
  • (5) 経管栄養の実施
  • (6) 医療継続
  • (7) 合併症のある患者のケア
  • (8) 患者生活の注意点
  • 9) 援助にあたって
  • 10) 患者さんの苦痛を共有するために
  • 第V章 各障害における看護
  • 嚥下障害の看護 (長期経管栄養の看護)
  • 1. 長期経管栄養の実態
  • 2. 看護の原則
  • 3. 医療環境の整備
  • 1) 診療の確保
  • 2) 看護の確保
  • 3) 器具・器材・薬剤の供給管理
  • 4. 嚥下障害出現時の看護
  • 1) 医師との連携
  • 2) 看護のポイント
  • 3) 看護の実際
  • 4) 患者・家族教育
  • 5. 経管栄養期の看護
  • 1) 経管栄養管理の基本
  • 2) 経管栄養管理の看護の原則
  • 3) 退院準備の看護
  • 4) 在宅開始期の看護
  • 5) 看護の実際
  • 6) 患者・家族の教育
  • 排尿障害の看護
  • 1. 長期膀胱カテーテルの実態
  • 2. 看護の原則
  • 3. 医療環境の整備
  • 1) 診療の確保
  • 2) 看護の確保
  • 3) 器具・器材・薬剤の供給管理
  • 4. 排尿障害出現時の看護
  • 1) 医師との連携
  • 2) 看護のポイント
  • 3) 看護の実際
  • 4) 患者・家族教育
  • 5. カテーテル排尿期の看護
  • 1) 膀胱カテーテル留置の管理の基本
  • 2) 膀胱カテーテル留置の看護の原則
  • 3) 退院準備の看護
  • 4) 在宅開始期の看護
  • 5) 看護の実際
  • 6) 患者・家族教育
  • 呼吸障害の看護
  • 1. 在宅気管気管カニューレ装着患者および在宅人工呼吸器装着患者の実態
  • 2. 看護の原則
  • 3. 医療環境の整備
  • 1) 診療の確保
  • 2) 看護の確保
  • 3) 器具・器材・薬剤の供給管理
  • 4. 呼吸障害出現期の看護
  • 1) 医師との連携
  • 2) 看護のポイント
  • 3) 看護の実際
  • 4) 患者・家族教育
  • 5. 気管カニューレ装着の看護
  • 1) 気管カニューレ装着状態の看護の基本
  • 2) 看護の原則
  • 3) 退院準備の看護
  • 4) 在宅開始期の看護
  • 5) 看護の実際
  • 6) 患者・家族の教育
  • 6. 人工呼吸器による呼吸管理期の看護
  • 1) 人工呼吸管理期の看護の基本
  • 2) 看護の原則
  • 3) 退院準備の看護
  • 4) 在宅開始期の看護
  • 5) 看護の実際
  • 6) 患者・家族の教育
  • 資料 ベンチレーター装着時の心理
  • 本書各章の初出文献
  • 奥付

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第I章 難病対策と患者の実態

P.28 掲載の参考文献
1) 国民衛生の動向 1993年 168~170
2) 東京都衛生局医療福祉部:平成2年度特殊疾病 (難病) 患者実態調査報告書 1991.3.

第II章 在宅看護の基礎

P.101 掲載の参考文献
1) 東京都医師会医療関係者対策委員会:自治体の行う訪問看護指導事業実施要項のモデルについて報告書 1988.
2) 三鷹市医師会編:難病 難病検診の意義とその役割, 信山社, 1989.
3) 三鷹市医師会編:難病 (第2集) 検診から在宅ケアへの発展, 信山社.
4) 島内節 川村佐和子編集:在宅ケア その基盤づくりと発展への方法論, 文光堂, 東京 1986.
5) 川村佐和子, 廣瀬和彦, 近藤紀子:難病の地域ケア・システムの類型化に関する研究, 厚生省特定疾患「難病のケア・システム」調査研究班平成3年度研究報告, 411-412, 1992.
6) 川村佐和子:訪問看護と感染防止 アンハーディーさんに聞く, 看護, 42 (2), 87-94, 1990.
7) 都築正和監修:殺菌・消毒マニュアル, 医歯薬版, 1992.
8) 田中勝監修:感染性廃棄物処理ハンドブック, 日本医療企画, 1993.

第IV章 各疾患における看護

P.191 掲載の参考文献
1) 厚生省保健医療局疾病対策課編集:難病対策提要平成2年版 厚健出版 1991

資料 ベンチレーター装着時の心理

P.260 掲載の参考文献
1) 近藤紀子、牛込三和子、川村佐和子、奥山典子、長沢つるよ:在宅看護技術の開発に関する研究 (1) 経管栄養法実施者の在宅看護管理 厚生省特定疾患「難病のケア・システム」調査研究班平成4年度研究報告129-134 1993
2) 牛込三和子、川村佐和子、近藤典子、江澤和江、秋村純江、大野ゆう子、奥山典子、長沢つるよ:在宅看護技術の開発に関する研究 (2) 気管カニューレ装着者の在宅看護管理 厚生省特定疾患「難病のケア・システム」調査研究班平成4年度研究報告 171-176 1993
3) 東京都衛生局医療福祉部特殊疾病対策課編:訪問看護マニュアル 医療機器を使用している難病患者のために 1992
4) Pamela.L. Swearingen著 氏家幸子監訳 臨床看護技術アトラス 医学書院 1986
5) 杉村ふぶき 在宅で経管栄養を行うために-栄養士からの助言-ナースデータ 12 (9) P58-68 1991
6) 川島みどり編著 実践的看護マニュアル 看護の科学社 1984
7) 長岡紘司 患者さんの経験が生んだマーゲンチューブ挿入法 エキスパートナース5 (3) 40-43 1989
8) 厚生省特定疾患 難病の治療・看護に関する研究班「患者の状態に応じた指導の手引き」そのIII
9) 菅原和子:生かされて、生きる.日本ALS協会編、いのち燃やさん、p84~85、静山社、東京、1987
10) 定金信子:父さんありがとう.日本ALS協会編、いのち燃やさん、p98-100、静山社、東京、1987
11) 吉利和也:最新看護セミナー、呼吸管理ハンドブック、メヂカルフレンド社、1980.
12) 豊川秀訓他:エキスパートナース、人工呼吸器の使い方、小学館、1988.
13) 本間日臣編集:呼吸器病学、第2版、医学書院、1988.
14) 牛込三和子、川村佐和子他:筋神経系疾患の看護技術と教育に関する研究-ALS患者のコミュニケーション厚生省特定疾患「難病のケア・システム」調査研究班平成3年度研究報告181-196 1992

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