食事や運動といった生活習慣と深く関わる糖尿病の疾患コントロールにおいては、生活をともにする家族を支援すること、つまり糖尿病を家族全体の健康問題として認識し、患者だけでなく家族をもケアすることが重要です。本特集では、糖尿病患者とその家族を取り巻く現状や家族全体の体験、発達段階ごとの特徴、家族関係再構築に向けた支援のあり方を概観するとともに、"エンパワメント""自己効力感"をキーワードに家族支援について考えます。また、外来、地域など多様な場における支援について解説するほか、対応困難事例の誌上コンサルテーションを展開します。