心の近代 三筋の結界とメスメル《支度の段》

出版社: 北大路書房
著者:
発行日: 2013-10-30
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784762828232
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

5,940 円(税込)

商品紹介

自明のこととされている「意識」とは,はたしてそれほど確かに存在するといえるのであろうか。本書は西欧近代の流れの中で自明のこととされ,それに立脚し組み立てられてきた「心」の扱いに関し,正面から疑問を投げかける。近代的な意識の成り立ちに関し,発生の源流にさかのぼりメスメルの存在を起点に丹念に検証する。

目次

  • 心の近代 三筋の結界とメスメル《支度の段》

    ―目次―

    1 意識の〈世界学〉へ
       ―〈うぶすな〉からの狙いと語り
     「意識」と臨床心理学
    〈世界学〉と〈うぶすな〉の礎
     個別事例から世界へ

    2 境目に立つ男の挿話―メスメルについて
      物と心の境目―心が物理的に運動する
      宇宙と人間の境目―穴のあいた革袋
      宗教と科学の境目―物質か想像力か
      素人と専門家の境目―排除の理由
      意識と無意識の境目―「革命」の手前で
      付け足し

    3「心の近代」の三筋の〆繩
    ・意識革命
     〈意識革命〉の枠取り
      〈意識一色流〉―「心理主義」という中軸
     〈意識棲み分け流〉の強面分派
       ―〈排他実証派〉の急進と限界
     〈意識棲み分け流〉の弁え分派
       ―〈認識批判派〉の〈白〉無意識
     〈意識植え付け流〉―〈黒〉無意識の征服
     〈意識革命〉三流・二派の見晴らし
    ・心の囲い込み
      〈領域系〉の囲い
      〈人間系〉の囲い
      〈精神/物質系〉の囲い
      〈心の囲い込み〉の近ごろ
       ―臨床心理学と「科学的常識」
     付け足し
    ・一つ掲げ
      考えと下地
     虚無への梯子
     永遠の争い
      振り返りと見晴らし

    4 さらに考えてゆこう

最近チェックした商品履歴

Loading...