OSCEは,Objective Structured Clinical Examinationの頭文字をとったもので,「客観的臨床能力試験」と訳されてます.判断力・技術・マナーといった基本的な臨床技術を客観的に評価するうえで,実際の現場で必要とされる臨床技術の修得を適正に評価する有効な方法でです.札幌市立大学のOSCEは,全看護学領域で1年から4年の各学年でOSCEを取り入れ,4年間で学ぶ技術内容の到達度や評価基準を明確にし,認知・精神運動・情意領域を含む教育方法と客観的な評価法のシステム化しているのが特徴.本書は,先駆的に行っている看護教育現場でのOSCEの進め方,実施方法とその展開を具体的に紹介します.