現代社会ではあらゆる世代でストレスを感じやすい環境になってしまっている。中年男性は長期化する不景気によるリストラで職業を失い、若い母親は核家族のために1人で子育てをしなければならない。また、子どもたちはゆとりのない学校生活でいじめや不登校を経験している。当然、そのストレス解消がうまくできなければ、体調が悪くなり様々な症状を呈するようになる。特に耳鼻咽喉科は感覚器を扱うため、他科領域の症状よりも過敏になりやすく遷延化する傾向が強い。その中でもめまい、耳鳴、咽喉頭異常感および後鼻漏は難治な症状である。