脳・心・腎血管疾患クリニカル・トライアル Annual Overview 2014
目次
- 脳・心・腎血管疾患クリニカル・トライアル Annual Overview 2014
―目次―
序
Keynote View 臨床試験の今後のあり方
2014年概説
2014年J‐CLEAR選出重要トライアル14
・糖尿病
重症低血糖があると2倍も心血管疾患を起こしやすい
DPP-4阻害薬のメリットは低血糖によって相殺される可能性がある
・高血圧
ラクナ梗塞患者において,二次予防のための血圧目標値は
140mmHg未満よりも130mmHg未満のほうがよい傾向
・不整脈
肥満の心房細動患者において減量は抗不整脈薬に匹敵するほどの
意味をもつ
・冠動脈疾患 (PCI)
ワルファリン+クロピドグレルへのアスピリンの上乗せ効果は
認められず
・冠動脈疾患 (危険因子,薬物治療,観察研究,その他)
冠動脈CT:カルシウム容積スコアと密度スコア,その乖離
・冠動脈疾患 (CABG)
糖尿病・多枝病変に対する冠血行再建術はPCIよりもCABGが有利
・血栓/ 凝固
ワルファリンに対するエドキサバンの非劣性が示されたが,
優越性は示されなかった
・脳血管疾患
脳血管イベント発症後早期のアスピリン+クロピドグレル併用が
再発を抑制
・心臓外科
僧帽弁形成術と腱索温存僧帽弁置換術の手術死亡率,
1年死亡率は同等
・末梢動脈疾患
ヘパリンを結合させたカバードステントは長区域病変において
BMSよりも高い開存率を示す
・腎疾患
2型糖尿病におけるACE阻害薬とARBの併用には患者ごとの調整が
不可欠
・心不全
CRTの適応決定にはQRS幅(≧120ミリ秒)がなお最重要
・EBM
論文として出版されない大規模臨床試験が3割もある