本書では第一に、臨床の管理栄養士業務とはどのような業務なのか、イメージを作りながら学習を進めていく。第二に、栄養剤、輸液についての教育も重要であるが、管理栄養士は医療職種の中で唯一、栄養素を食品や料理に置き換えることができる。さらに、食事記録を分析し栄養素に置き換えることができる職種でもある。したがって本書では、個人の栄養ケアプランを作成し、それを食品や料理に置き換え、献立作成を行い、食事として提供する手順を学ぶ。第三に、臨床栄養管理は個別に行う栄養管理と集団給食経営管理とに分けて考えることができるが、個別の栄養管理と集団の栄養管理を統合し、マネジメントする力も養うことができる一冊。