本書は、臨床心理アセスメント(査定)に関する基礎知識をひととおり解説したテキストである。クライエントの診断や見立て、適切な援助方法の選択、援助過程の評価などのために用いられる主な心理テストの特徴と扱い方を、その効用と限界を踏まえた上で理解しておくことは大切である。本書はそのような観点から、発達、知能、性格・人格、行動・社会性、適正、学力・想像力、神経心理学的検査といった心理テストをていねいに解説している。臨床心理士や産業カウンセラーなどの資格取得をめざす読者や、臨床現場にたずさわろうと考えている学生にとって好適な教科書・参考書である。