精神医療・診断の手引き

出版社: 金剛出版
著者:
発行日: 2014-09-20
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784772413862
書籍・雑誌
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2,640 円(税込)

商品紹介

精神科診断は、DSMというマニュアルに頼るのではなく「症状をじっくりと観察する」ことが第一である。当たり前のことだが、それが忘れ去られようとしている。「病名を付ければよい、そして、それに基づいて薬を処方すればよい」という風潮が強まったのは、DSM-?が導入されてからだ、と批判的に言う人がいるが、著者はそうではない、と考える。そこには現代精神医学が抱える問題がある。DSM-IIIが「必要」になった背景とその後の展開、そして、DSM-5の作成をめぐっての「批判」を紹介しながら、著者の精神医療論を語る。

目次

  • 精神医療・診断の手引き

    ―目次―

    序文:第18代目中村勘三郎の体験

    第1部 DSM-?はなぜ必要とされたか
     治療のための診断とは
     診断の不一致
     医療保険と精神科医療
     精神医学の医学化とDSM-III
     信頼性の向上と多軸診断
     DSM-IVの登場

    第2部 DSMと過剰診断・過剰治療
     過剰診断・過剰治療
     Disorderの訳語をめぐる議論
     うつ病の多様化が意味すること
     新型うつ病にみる問題
     双極II型障害
     双極性障害および関連障害群
     性機能障害と予防拘禁

    第3部 DSM-5の失敗が教えること
     DSM-5の概要とDSM-?からの変更点
     DSM-5が目指したパラダイム・シフトと挫折
     DSMの秘密主義
     DSMと経済問題
     DMDDと小児の双極性障害
     生物学的な指標の導入
     RDoC
     ディメンションかカテゴリーか
     予防概念導入のための必要条件
     臨床家の判断への回帰
     死別反応は病気か
     DSM-5と症例の概念化
     治療関係の基礎を作る診断面接

    第4部 今後の精神医療への展望
     こころの健康を実現する環境
     薬に頼らない治療を考えるとは?
     裁判に負けた名門の精神療法専門病院Chestnut Lodge
     地域との連携の重要性
     宮城県女川町での実践とその後の広がり
     精神療法の有効性とは
     人とITとの協働
     iCBTの活用の実際

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