ソーシャルワークにおける「生活場モデル」の構築

出版社: ミネルヴァ書房
著者:
発行日: 2014-10-30
分野: 医療技術  >  介護/福祉
ISBN: 9784623071487
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商品紹介

ソーシャルワークは、社会の中で日常的に営まれる生活に対して行われる援助である。日本で暮らす人の生活は、個人よりも世間という自分のおかれた「場」に重点がおかれることが多い。しかし、今までのソーシャルワークは「個人主義」を背景にした社会で提唱されたものを、日本に適用してきた。本書は、ソーシャルワーカーの現場での声を丁寧に拾い、実践と照らし合わせていくことで、日本モデルとしての「生活場モデル」を提唱する。

目次

  • ソーシャルワークにおける「生活場モデル」の構築

    ―目次―

    序 章 ソーシャルワークの「日本モデル」とは何か
     1 なぜソーシャルワークの「日本モデル」なのか
     2 日本のソーシャルワークが「よってたつゆえん」
     3 「日本モデル」を支える「準拠枠」への問い
     4 本書の構成と概要

     第I部 「社会福祉援助」としてのソーシャルワークの基盤
    第1章 人間の「生(ライフ)」への視点と「かかわり」の意味
     1 人間の「生」にかかわるソーシャルワーク
     2 人間の存在価値と「ライフとしての生」
     3 人間の「生」を支えるということ

    第2章 ソーシャルワークにおける「ソーシャル」の意味
     1 ソーシャルワークがもつべき「統一した視点」
     2 生態学の影響とリッチモンド・レイノルズにおける今日的意義
     3 生態学の発想がソーシャルワークに与えるもの
     4 ソーシャルワークにおける「生活」への視点

    第3章 「生活」とその「主体」としての個人への視点
     1 「生活」とその「主体」としての個人へのアプローチ
     2 それぞれの「系」における「主体」としての個人
     3 個人が体験する「生活上の困難」をとらえる視点
     4 人々の生活を支援するソーシャルワークの課題

     第II部 日本人の生活・文化と「生活場モデル」の構想
    第4章 「世間」に生きる日本の「個人」へのソーシャルワーク
     1 ソーシャルワークにおける人間存在への視点
     2 日本のソーシャルワークにおける「個人」と「社会」
     3 日本の「個人」をどうとらえるか

    第5章 「受け身的」な対人関係と日本人の「主体性」への理解
     1 ソーシャルワークと日本人の「主体性」
     2 日本語の特徴と「受け身的」「関係志向的」な対人関係
     3 日本人の「主体性」への理解
     4 「場」を意識する日本人の「自己決定」

    第6章 「場の文化」に基づく
        「生活場モデル(Life Field Model)」の構想
     1 日本人と「場の文化」
     2 「場」を基盤にしたソーシャルワーク
     3 日本モデルとしての「生活場モデル(Life Field Model)」
    の構想

     第III部 「日本モデル」としての「生活場モデル」の展開
    第7章 「生活場モデル」の基礎となる「生活」へのアプローチ
     1 ソーシャルワーカー自身によって紡がれた「言葉」への着目
     2 「生活へのアプローチ」に関するコメントの分析と考察
     3 「生活場モデル」の基礎となる「生活へのまなざし」

    第8章 日本人の「生活場」としての「家族」へのアプローチ
     1 「生活場モデル」と「家族」へのアプローチ
     2 「家族へのアプローチ」に関する発言の分析と考察
     3 「家族の文化」と「生活場モデル」の構築

    第9章 日本のソーシャルワークとしての「生活場モデル」の展開
     1 日本人の「生活場」を支えるソーシャルワーク
     2 「生活場モデル」によるソーシャルワークの展開
     3 「共創」の営みとしての「生活場モデル」

    終 章 ソーシャルワークの「日本モデル」の発展と成熟
     1 「日本国籍」をもつソーシャルワーク研究
     2 「日本モデル」の発展・成熟のための「実践の言語化」
     3 実戦感覚や現場のリアリティに関与し続けること

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