遺伝子と性行動

出版社: 裳華房
著者:
発行日: 2012-03-31
分野: 基礎・関連科学  >  遺伝/遺伝子
ISBN: 9784785358518
書籍・雑誌
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商品紹介

本書は,キイロショウジョウバエで急速に発展した行動遺伝学の特定の部分,つまり,性行動を対象に単一遺伝子の機能の発現という要素還元的な発想と手法で行われた研究にフォーカスを当て,研究の時間的流れに沿うかたちでこれまでの成果を紹介している.

目次

  • 遺伝子と性行動

    ―目次―

    1.ショウジョウバエ行動遺伝学の幕開け
     1.1 古典遺伝学による行動研究
     1.2 分子遺伝学の黄金時代
     1.3 ベンザーの走性研究
     1.4 本能行動と学習の研究

    2.分子レベルの行動遺伝学
     2.1 分子遺伝学の飛道具
     2.2 行動分子遺伝学のモデルケースとなったperiod 遺伝子研究
     2.3 period 遺伝子の進化的保存と多様性

    3.行動の源を脳に探る
     3.1 モザイク解析の原理
     3.2 行動をつくりだす体内部位の推定
     3.3 脳神経系の活動を人為的に操作する方法

    4.fruitless−同性愛突然変異体の登場
     4.1 偶然見つかった大物突然変異体fruitless
     4.2 ショウジョウバエの性決定はスプライシングが決め手
     4.3 サトリ突然変異体によってもたらされた転機
     4.4 fruitless 遺伝子の正体

    5.脳の性的二型の発見
     5.1 脳の種分化をハワイのハエで探求
     5.2 同じフェロモン情報に雌雄は違った解釈を与える
     5.3 脳の一つ一つのニューロンに性差を見る
     5.4 一つの同じニューロン集団が雌雄で違った形に発達する

    6.脳の性差から行動の性差へ
     6.1 雌に雄の行動をとらせるには,
        どのニューロンを雄化すればよいか
     6.2 ニューロンを強制的に興奮させて性行動を引き起こす
     6.3 性フェロモンを感じる味受容ニューロン
     6.4 嗅覚で感知されるフェロモンの中枢処理

    7.脳と行動をコントロールする
     7.1 脳の情報処理を理解するために必要な生理学の基礎知識
     7.2 どのようにして脳細胞の活動を観測するのか
     7.3 行動している雄の脳のP1ニューロンが
        フェロモンで興奮する

    8.ハエとヒトの遺伝子と脳と行動
     8.1 脊椎動物の脳の性的二型
     8.2 細胞自律的性決定と細胞非自律的性決定
     8.3 性の進化

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